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HOME > 学生委員会 > Me〜dia > Me〜dia6月号 > インタビュー〜イラクの子供たちは

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今世界ではイラクにとても関心が集まっています。しかしその多くは、戦闘のニュース、自衛隊のニュースであり、実際のイラクの子どもたちの様子を知ることはなかなかできません。
そんな中、名古屋には「セイブ・イラクチルドレン・名古屋」というイラクの子どもたちのために活動しているNGOがあります。今回はその代表である小野万里子さんにインタビューをしてきました。

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小野万里子さんが立ち上げる。「伝えること」「助けること」を2大テーマにして、各地で演会を開催したり、イラクへ赴いて薬を届けたりといった活動を行っている。現在は、白血病であるアッバース君(5歳)の治療のため、またモハメド医師・アサード医師らの研修のため、彼らを名大附属病院へ招いている。
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── 昨年2月、「第二次イラク国際市民調査団」に参加されました。 

私は法律家ですから、国際法という点で、皆さんより少しは知識があるわけですよね、これはもう大変な事態が起きているという認識はあったんです。
ところが、世の中に「戦争反対」という動きはないわけではないけれど、やっぱりブッシュはイラク戦争をやっちゃうよなっていう風潮がすでにありました。そういう事態ならば、私は何か人の目に見えるような形での活動をやりたいという思いがありました。その当時、イラクへすでにかなり多くの、千人単位で外国人たちが行っているのを知ってました。私もそこへいって、日本市民の多くはこの戦争に反対である、戦争を望まない、そういうことを伝えたいという思いがありました。
アフガニスタンの戦争も間違いだと思っていましたが、自分としては何の活動もできなかった。今回はアフガニスタンよりはるかにひどい事態であったので、国内でデモやパレードに参加をするという選択もあったが、イラクの人と大地を見て、メッセージを伝えること、それが戦争をとめる力になるんだと思ってイラクへ行きました。


── 忘れられない光景があるとのことですが。

11歳の白血病の女の子が、口から、鼻から、このままではショック状態で今晩中に死んでしまうだろうというような状態で、ずっと静かに血を流し続けている。そばでお父さんがティッシュや布でぬぐっている。でもすぐにそれも真っ赤になってしまう。止血剤がないんですよね。
当時私の娘も11歳だったんですが、そのお父さんと話をしたとき、「私の娘は死んでいく」。死んでいくって言ってもまだ意識はあるわけですよ。
そう言わなければならないその親の無念さは…と思ったんですが、「あなたの娘さんは元気ですか?」と聞かれて、「おかげさまで」と答えたら、「それはよかった。あなたの娘さんにはアラーのご加護がありますように」と言ったんですよね。自分の娘は死んでいくんだけれども、こんな死に方をしていく子がイラクにいる。それが伝わらないので、せめてこれをあなたの国の人に伝えてほしいと言われた。他にも忘れられない話がいっぱいあるんですけどね。


── その後日本に戻って、「セイブ・イラクチルドレン・名古屋」を立ち上げました。

イラクで今引き起こされていることは、イラクだけの問題だけではなくって、現代戦争がどれだけ破滅的な結論を導き出すのか、イラクの人々は代弁していると思ったんです。多くの子供たちがガンや白血病になっている。結局そういうことが、サダムフセインという指導者を持っているだけで、全部ごまかされて隠されようとしている事実。サダムフセイン相手だからその国の人たちに何をやってもいいというかのごとき状態は、世界に伝わらなければない。しかしなかなか伝わらない。
イラクの人たちは「ヒロシマ」のことをよく知っている。「ヒロシマの国のあなたたち」って言われるんですが、その「ヒロシマの国のわたしたち」は情けないほど何も知らない。「ヒロシマの国のあなたたちなら、放射能でやられる側の無念さなどの気持ちも分かるでしょう」と言っていました。「分かるでしょ」といわれても、忘却のかなたにあるような話で、イラクの人たちは「私たちと同じヒロシマ」と言っているのに、「ヒロシマ」を抱える日本人のほとんどは、イラクがそんな状態にあるなんて知らないですよね。よほどアンテナの高い人以外、私たちはイラクで引き起こされているこの事実を何も知らない。
イラクの人たちは、単にテクノロジーが発達しているという以上に、「ヒロシマ」っていう国であるがゆえに、日本に親近感を持ち、日本が助けてくれるという感覚を持っている。だから情けなさがあって、知っちゃったからにはきちんと伝えるのが義務であろう。そう思いましたね。



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── 白血病が増加の一途をたどっているとのことですが。 

私の行ったバスラは医療設備が悪いんですね。そのため白血病だけでなく、がん治療に不可欠な放射線治療が全くできないんです。化学物質、抗がん剤のいくつかは、大量破壊兵器に使われかねないということでだめ(輸入禁止)と。医療器械がだめになってしまっていて、新しいのが入ってこないので使えない状態に。そういう状態で白血病になるということは、医師が言うには、「死の病」です。今日本で治療中のアッバース君も、白血病と診断を下されたときに、もう死にますよと言われた。たしかに白血病の中でも白血病まがいのものもあるんです。そういうような類のもの、白血病の中でも日本でも九十何パーセント治るというものが、かろうじて治る――延命といったほうが近いかもれないけれども。


── 子供たちの状況は?

みんな死んでいっていると思いますよ。残念ながら。日本だと無菌室に近い状態を作り、しかもどれだけ体が弱っているかをきちんと計りながら薬を使うわけですが、イラクは全然違うわけですよ。無菌室のような清潔にしなければいけないところに、ハエだとか虫だとかブンブン飛んでいる。そんなところに患者を置いておく。いろんな症状の子も、とりあえず入れちゃう。


── 必要とされているものは?

薬と設備。白血病であれば、骨髄移植の設備が立ち上がらないと治るのには難しい。半分以上が骨髄性の白血病で、骨髄移植を必要とするところに行き着くんです。今来ているアサード先生は、骨髄移植のセンターを作るために、必死になって自分の技術を磨いている。骨髄移植がなければこの事態はなんともならない、というのが、バスラのお医者さんたちの統一見解だと思います。
化学療法で完全に治る子供、しかも体力もあって、ハエのばい菌にも負けない子供しか助からない。抗がん剤がなければ助からないこれは当たり前のことですが、抗がん剤があっても助からないんです。ある程度、レベルの高い医療設備環境、薬がないと、難しいのかなぁ。



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―― 昨年11月に2度目のイラクを訪れ、イラクの病院に薬を届けられました。

バスラの、イブン・ガズワン産科小児科病院とバスラ(サドル)教育病院がんセンターに抗がん剤を届けました。もちろんそれも目的ではあったわけですが、アッバース君やドクターたちの具体的な手続きをすることも目的でした。
薬は必ずしも自分が持っていくわけではなく、誰かが行くときに頼まれたものを託すんです。例えば、バスラの病院から、抗がん剤のこれとこれはないかと聞かれるので、ボランティアの人やメディアの人に、必要なものを託すんです。


── そのアッバース君を受け入れる経緯はどのようなものだったんですか?

患者を日本に受け入れることについて、医療機関も及び腰だったんですが、名大病院が救ってくれました。教授が、治療が必要な子どもがいたら、国籍を問わずして自分たちの技術を出すべきだ、と言ってくれました。それはほんとに当たり前のことだが、難しいだろうと考えていたことでした。病院側は、どういう症状の子でも必要な治療はすべきなので受け入れる、と言われた。けれども、誰でも思うことですが、できることなら助かる確率のそこそこある子の方がいいということで、条件として3つあったんです。
イラクだとこのままでは死んでしまう子。
日本だと助かる可能性がある子。
道中長いですから、渡航に耐えられるだけの体力がある子。
そういう条件のもとでどうやってアッバース君が選ばれたのかは分かりません。ただ、アッバース君はほんとに貧しいうちの子供なんですよ。お父さんが湾岸兵士なんですよ。彼自身も放射能汚染されたバスラの生まれ育ちですから、この子を助けてほしいという願いが、イラク側にはあったわけでしょうね。劣化ウランの色濃い影響があったようです。
あとでお母さんに聞いたところ、調子が悪くて、病院での治療もひどい状態だったわけです。抗がん剤を入れると体がばててくるんですが、それが通常のとは違って、もう見ていられなくって、どうみても助かりそうもない。そんなんだったらこんな苦しい思いさせることないし、家でもっと楽に死なせてあげよう。そう思って、うちにつれて帰ってきた。その数週間後、病院から連絡があって、日本ならかなり有望だがどうか(日本へ行くか)という話があった。直接の入院患者ではなく、連れ帰った子供なんですよね。


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── アッバース君は名大付属病院で治療中だとのことですが。 

抗がん剤を入れていないときは結構元気にしています。草とかむしってみたり、藪に入ってみたり、あと、公園でブランコに乗ったりとか。ちょっと体力はないと思うけど、そこそこ普通になってきている。医師は快方に向かっているとは言うんですけど、ただ、普通の白血病とは少し経過が違うようですね。薬を投与しても予想通りの反応が返ってこないことがある。こんな弱い薬しか使ってないのに、肝臓がダメージを受けたりとか。いろいろ薬を変えてみたり、投与の量を変えてみたりなど、苦労しているみたいですね。劣化ウランのせいなのか、彼の持っている体質なのかわかりませんけどね。お医者さんに任せるほか仕方ないですけどね。

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── 2人のドクターが名大附属病院で研修中ということですが。

本当によく勉強するんですよ。休みなく、病気にならないのが変なくらい、走り回って勉強しているんですよ。すごくつめてやっているので、体が持たないのではないかと。周りが大丈夫かと聞くが、本人は「大丈夫」という。それだけ学ぶものはあるんですね。
基本的な技術は日本とそう変わらないものがある。イラクはもともと中東で一番医学が発達していたところで、医学教育はしっかりしている。ところが機械を使って、あるいは薬を使ってのデータの処理の仕方とかが全くないわけですよね。だからすべての分野において、そこのところ一からのわけです。



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── 学生ができることは?

募金をやる意味は、彼ら彼女らの集めるお金の大小が問題ではないと思うんです。彼らが一生懸命募金活動をやって、2万3万と集めてくる。しかし2万3万をストーンと出す大人がいくらでもいるわけですよ。だけど、いろいろな人に訴え、意識をより高める。相互作用がある。そういう意味で、彼らが街頭に出て、あるいは学校で、友達に伝え続けることは意味が大きいのではないかなと思う。特殊な人たちだけが話しているのではなく、身近なところでみんなからそういう話がでるような状態になれば、だいぶ違ってくると思うんですね。

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セイブ・イラクチルドレン・名古屋連絡先
【小野万里子法律事務所】
TEL:052-852-1336(9:00〜17:00)  FAX:052-858-3851
HP:http://www.iraq-c.gr.jp/

寄付のご協力は下記の郵便振替口座までお願いします
口座番号:00870-2-59026
加入者名:セイブ・イラクチルドレン名古屋
 
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文責:ユニセフ班




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僕のお国は“山梨県”です。山梨といって思い付くのは桃・ブドウ...果物に、富士山(山梨側から見た方がきれいだって!)、知る人ぞ知る産業用ロボット会社の「ファナック」(工学系でかなり有名)、最初の地方新聞...。すげぇとこあげたら数え切れない。でもやっぱり環境が一番いいね、住みやすい。 交通だけは不便だけど、やっぱ大好き山梨!
(がさ)

田中康夫と長野オリンピックで有名な長野県。日本アルプスに囲まれた自然豊かな信州には、リンゴ、巨峰、高原野菜、信州そば、漬け物、空気、水などおいしいものがたくさんあります。冬はスキー、夏は避暑や登山、秋には紅葉、春の山菜と季節ごとに楽しみ方はいろいろ。温泉で日頃の疲れを癒すのもおすすめです。忙しさを忘れてのんびりしたい人は信州へ。
(すの&のん)
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