かけはし No.319
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- 13 -魔言尤も、NHKがやらなくても他でやっているのかも知れない。とにかく、聞くに堪えない。番組審議会の様子なども、自画自賛のような意見にほんの一寸批判的意見を添えて報道される。 もう、年寄りは視聴料だけ払えばいい、とでも思っているような感じ、じっくり、聞きたいと思う番組が欲しい。 テレビなど、ほんとにニュース天気予報しか用事がない。それも、なにもNHKに限らない。深夜には色々あるようだが、私自身は、夜九時過ぎには見ない。録画しておいてなどということもしない。若い方々から見れば、馬鹿だとしか思えないだろうけれども、受信料をはらえというなら、もう一寸親切心があってもいいと思う。どうしても払わなければならないのだろうか。払わずに済む方法はないのかしら。 (T 2015.2.28.) 日頃、聞いたり見たりして気になった幾つかの言葉をとりとめなく書く。1.周辺地域 ごく普通の言葉であるが、こんな言葉が、なぜ気になったかと言えば、NHKの天気予報で、名古屋はじめ、東海地方各地の天気や、降水確率などを報じた後で、「周辺地域」の天気として、東京・大阪の天気に言及する。いかにも奇妙な気がする。この頃、報道する人によって、「周辺地域」という言葉を省いて説明することがあるが、その方がよほど自然である。 東京や大阪も「周辺地域」なのかも知れないが、普通、東海三県の周辺地域と言えば、ふつうはもう少し違うところを思うだろう。例えば東海地方に隣接した長野とか、福井、滋賀、石川県などだ。2.停電の復旧 自然災害に伴って停電が発生する(この言い方も変かも知れない)。風による災害、暴風、突風、竜巻などでは、どうしても送電線に支障が生じる。今の世の中、電気がないと何も出来ない。暖房も冷房も出来ない。石油ストーブですら、電気がないと使えない物が増えた。ガスファンヒーターもそうである。電車などの乗り物も当然動かない。家の中でも、暗いだけでなく、冷蔵庫が駄目だ。そうなると、短時間ならばともかく、長時間になれば、その中の食品も多大の影響を受ける。風呂にしても、電気が色々関係する。トイレだってウォッシュレットなどは使えなくなってしまう。停電の影響は絶大。だから、停電の状態が解消することは大いに待たれる。それを放送などで「停電が復旧した」などと言う。分からぬでもないが、何となくおかしい。同様な例として、鉄道が事故などによってダイヤが乱れることがあるが、「ダイヤの乱れは復旧した」などというのがある。これは「ダイヤが復旧した」だけでいいが、停電の場合は、何と言ったらいいんだろう。3.バカ真面目 今、名古屋駅近辺では、高層ビルの工事が三つ行われている。現在、高さ200メートルを超えるようなのが4棟有るが、現在工事中のも、やがてそんな高さになるようだ。平成27年中に2棟、28年前半にもう一つも完成するという(最近気づいたが、2017年完成とあった、1年違う)。これらのビルの床面積は相当になるだろうから、名古屋駅周辺のオフィス空間に関する環境は大変わりだろう。今、他のビルを借りているところの大移動が起こるだろう。そんなことを我々が心配する必要はなかろうが、業界ではかなり問題にはなっているという。 その一つ、郵便局JPビルの工事現場の囲いに、どこかで見たことのある大きな顔の横に「バカ真面目」と書いてある。始終通るので気になる。「ばか正直」とか「バカ丁寧」「バカデカイ」などとは普通に聞く。「バカ真面目」というのは余り目にしないし、耳にしない。普通「クソ真面目」などと言うと思うが、それが、なぜこんな表現になったんだろうか。以前、四角い枡の絵を描いて、「マスマス分かりよくする」とか何とかいう垂れ幕があったが、JPは何となく垢抜けしない言語感覚を示しているようである。 (T)言葉ウォーキング ─閑話休題─

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