かけはし No.313
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- 10- 今日は何となく、しゃくに障ることが多かった。新聞を見たら、「新国立競技場に便乗?」「運営独法ビル移転計画」「新たなコスト増も」とあった(2013年11月10日 中日新聞)。 これだけではあまり内容はピンと来ないが、何となく怪しげだ。記事を読んでみると、国立競技場を2020年のオリンピックに合わせて改築しようとしている。今の5万4千人の収容人数を8万人規模にすると言う。その計画に従って、今隣接して建っている未だ20年しか経っていない日本スポーツ振興センター(JSC)の事務所ビルや日本青年館など周辺施設を取り壊して移転させなければならない。このなかでJSCと日本青年館を合体させた新しいビルを建てる計画が浮上している。総工費は未だ不明だが、分かった段階で、国に予算を要求するという。未だ、使えるビルを新競技場建設に伴って、税金で建て替えようというわけだ。 当初1300億円と見込まれニュースに一喝!ニュースに一喝!ていたのが、いつの間にか倍以上にふくれあがり、お負けにこういう周辺の施設まで便乗して建設するという。これは、公共工事としても、見過ごすことの出来ない額であり、五輪開催に便乗したものと言わざるを得ない。一体、何処に意見を言って修正させることが出来るのだろうか。オリンピックも既設の施設を最大限利用して開催して欲しいものだ。間違っても、心得違いの税金無駄遣いは止めなければならない。国立競技場にしたところで誠に立派な物で、何でこれでいけないのかわからない。収容人数を8万人にしても、それを満たすことが一体どれだけあるというのだろう。 その記事の横には、「無免許授業 開校から」とデカデカとある。「私立だから問題ない」とも見出しにあり、「長野・才教学園事件」「高校開設へ人件費抑制↓教職員フル稼働」ともある。一体どういう事か、恐らく碌でもないことだろう。 2005年に小中一貫校として松本市に設立された。前理事長の開設した学習塾が原点の学校だという。少人数教育で「世のため、人のために尽くす子どもを育てる」事を教育理念に掲げているという。誠に結構な理念である。 ところが、現実は厳しい物がある。多分お金の問題だろう。お金がないのに無理をしたのではないか。事務職員として採用された女性が、塾で小学生を教えたことがあるというので、教員免許もないのに二年生の算数の担当を命ぜられたという。免許がありませんが大丈夫ですかと聞くと、「私立はグレーゾーンだから大丈夫」と、前理事長は意に介さなかったという。一体、このグレーゾーンとは何なのか、何で大丈夫なのか。お金を貯めるために人件費を削減して、教員はボーナスもなかったという。待遇が悪いので退職者続出、結果、慢性的に教員不足、教員免許法違反事件の取り締まりに対して、「有能な小学校教員が集まらなかった」と供述しているそうであるが、当たり前だろう。 こういう事を見抜けなかった県の担当者も困ったものである。県は慢性的な人手不足を言うが、大事なところにはきちんと人員を配置して欲しい。この事件は、結局被害者は子供達だということを肝に銘じなければならない。新国立競技場と無免許授業 NHK経営委員長谷川三千子さん「女は家で育児が合理的」と。長谷川氏の経営委員人事は2013年11月に国会の同意を得たが、それ以前に右翼活動家・野村秋介氏の自殺を礼賛した追悼文を書いていた。野村氏は1993年10月、週刊朝日の掲載内容に抗議するために朝日新聞社を訪れ、朝日側の「おわび」を了承した後に自殺したとされる。これ以上のことは、よく知らない。 同じく、NHK経営委員百田尚樹氏が主張を同じくする都知事選候補元自衛隊幕僚長の田母神俊雄の応援演説して、「立場無視」と指摘されている。 一方で、レギュラー出演者が、原発の問題を取り上げようとしたら、その放送を差し止めている。都知事選に影響するという理由で。経営委員と実際の番組作成者は一緒に出来ないかも知れないが、我々には釈然としないものが残る。 籾井勝人NHK新会長、慰安婦「どこの国にもあった」 就任会見で発言し、顰蹙を買っている。尤も、橋下維新の会共同代表は、当然のことを言ったまでと礼賛ああNHK(田 2013年11月10日記)

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