宇都木 昭(人文学研究科)
朝鮮・韓国語は、主に大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国で用いられている言語です。両国の言葉には方言差とみなせる程度の多少の違いがありますが、基本的には同一の言語とみなすことができます。この言語は日本では「朝鮮語」「韓国語」など様々な名称で呼ばれていますが、同じ言語を指しています。
言語名が様々であるため、辞書や参考書を選ぶ際にも、使われている言語名によって内容が大きく違ってくるのではないかと思うかもしれません。しかし実際には、どのような言語名が使われているにしても、近年日本で発行されている辞書や参考書の多くは、韓国の標準的な言葉づかいを中心に扱っているものがほとんどです。
辞書には紙媒体のものもあれば電子辞書もあります。どちらがよいかは人によって違うので何とも言えませんが、自分の学習スタイルにあわせて選ぶとよいでしょう。以下に挙げる辞書は紙媒体のものですが、同じものが収録された電子辞書も販売されています。
朝鮮・韓国語を一から学ぶという場合、大学の授業を履修するのが一般的だと思います。授業できちんと学び、予習復習も欠かさないことで、基礎をしっかりと身に着けることができるでしょう。しかし、人によっては、授業をとらずに独学で学ぶという人もいるかもしれませんし、授業だけでは物足りずもっと勉強したいという人もいるでしょう。以下はそういう人たちにおすすめの本です。
中級以上のレベルになってくると、大学で履修できる授業のオプションは残念ながらかなり限られてきます。しかしその一方で、基礎さえしっかりしていれば、様々なかたちでの独習が可能だともいえます。以下に様々なタイプの教材を紹介しますので、自分のレベルと好みにあった教材を選んでみてください。
朝鮮・韓国語の文法書としては、以下の4冊を挙げることができます。文法でわからないことが生じたときに参考にすることができるでしょう。
朝鮮・韓国語の能力試験として代表的なものに、韓国政府が認定・実施する韓国語能力試験(Test of Proficiency in Korean; TOPIK)があります。この試験は2014年下半期に改編されましたので、試験対策の学習をする上では、新基準に対応した教材を選ぶのがよいでしょう。試験はTOPIK I(初級)とTOPIK II(中級・上級)に分かれます。主なものとして、以下の教材を挙げることができます。
※標記の価格はすべて税抜の本体価格です。