かけはし No.318 送別特集
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この3月末をもちまして名古屋大学を定年退職いたします。これまでご厚誼を頂きました生協関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。 名大生協とのお付き合いは、私が名古屋大学に入学した昭和43年4月にまで遡ります。以来47年間、食堂、書店、購買等、様々なコーナーを大いに利用させていただきました。最後の挨拶として、利用者の立場から、簡単にその感想を述べさせていただきたいと思います。 最初に、食堂についての感想を述べます。学生時代には安価でボリューム満点の食事に、それまで経験したことのなかった物珍しさも手伝って、大いに満足しておりました。安くておいしいということでカレーライスをよく食したことを思い出します。ちょっと前までのラーメンコーナーもおいしいということでよく利用いたしました。しかし、年齢を重ねるにしたがって、おいしさの基準が変わったことや、カロリーが高すぎる等の理由により、花の木や学外のレストランをもっぱら利用するようになりました。少し高くてもよいから、設備が整い、味がよくてメニューの豊富な教職員向けのレストランがあったらよかったなというのが正直な感想です。 次に書店ですが、北部厚生会館にあるときにはよく利用させていただきました。食事の帰りに立ち寄ったものです。情報収集にはもってこいで毎月の書籍代もかなりの額に上りました。しかし、ブックスフロンテになってからは、店が大きくなり店頭書籍も充実して魅力が増したはずなのに、ほとんど行かなくなりました。やはり手軽に寄れるというのが学内の書店としての重要な要件なのだなと思い至りました。 購買コーナーに関しては、コンピュータ並びにソフトウェア、周辺機器の購入とアフターサービスで大変お世話になりました。この種の店では販売スタッフが販売商品について十分な知識を有し、かつ問題が生じた場合に迅速かつ適切に対応できることが重要ですが、このコーナーの代々の優秀なスタッフは見事にその要求に応えてくれました。感謝申し上げたいと思います。優秀なスタッフといえば、私が若い頃にコンピュータやLAN工事でお世話になり、よく部屋に来ていただいた柴山さんが、現在生協の専務理事として活躍しておられ、隔世の感があります。どうも有り難うございました。 生協を取り巻く環境はこれからますます厳しくなると思います。書籍、文具、コンピュータ関連製品、家具、食料品、生協で扱うその他の製品は、大型量販店や通信販売で、安くかつ早く手に入れることができます。そうしたところと競争していくのは非常に大変ですが、生協ならではの特長を活かしつつ、創意工夫と努力により、打ち勝っていただきたいと思います。 最後になりましたが、名古屋大学生協のますますのご発展を祈念して筆を置きたいと思います。(たなか・えいいち)田中 英一工学研究科 教員名大生協の思い出Ⅷ

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