かけはし No.318 送別特集
15/16

XIV まず42年前の私がまったくもって勉強嫌いなのに、なぜ名古屋大学に勤めることになったのかを説明すると、縁と言うか偶然というか少々複雑な感じです。最初のきっかけは国家公務員試験から始まり名古屋大学の面接を受けたことです。実は何カ所か面接を受けた中で、名古屋大学に一番行きたいとは思っていませんでした。それでも縁があり、理学部金属工作室に勤めることになりました。ものづくりは昔から興味があり好きでしたので、何となく職場でやった面接の話を聞いて面白そうだと感じたのでしょう。 昔は出勤するとまず、外に出てラジオ体操をし、室内の床掃除を終え仕事が始まります。仕事始めに掃除をすることは、気持ちを仕事モードにすることと、金属の細長い切り屑をなくし安全を保つことだと思います。また、高橋先輩からきれいな所でなければ精度の良いものは作れないとも聞かされていました。週に数度勉強会と称して、真空であったり、機構学であったり、物理化学の初歩的なものなどなど、私の不得意とする勉強が仕事の一部だったことは負担でしたね。また、夕方からの空き時間を利用して夜学に行きなさいと言われ、しぶしぶ名城大学の二部に通うことになりました。夜学では仕事後に来る学生なのですが、波長の会う友達が多くいたので何とは4年間で卒業することができました。 そもそも昔の職場は良くお酒を職場で飲むことがありました。忘年会、新年会、工作実習終了後など何か行事が終わるとすぐに懇親会で、買出しや準備は若蔵の役割になっていました。懇親会の内容も、おでん、焼肉、貝の酒蒸し、カニ鍋、たこ焼き、お好み焼きなど、かなりのバリエーションで鈴木 和司全学技術センター 職員名古屋大学のおもいでした。おでんの容器は自作品で、先輩がアルミの板をまげて溶接しただけのものでした。今では、考えられない容器ですね。こんな懇親会も私自身、酒を飲むことは弱いのですが雰囲気は好きなので、いつも参加していました。 職場での職員旅行は幹事が毎月お金を集め行き先を決めて、あちらこちらに良く行きましたね。集合場所で乗り物に乗り込むとお酒好きはおつまみとウイスキーが出てきたりして、朝から晩まで酒浸りになっていた旅行だったと思います。いつからかバス旅行にも参加するようになり、ここでもバスに乗ったとたん宴会モードになっていました。昔のバス旅行はバス内での自己紹介から始まり、宴会ではカラオケ大会をし、解散時には握手をして別れるほどフレンドリィな雰囲気が好きできたが、今は無言でほとんど会話もせず、何か味気なく思うのは年寄りのせいでしょうかね。 生協といえば、当初は弁当持参だったため入会をまったく考えていませんでしたが、食堂を利用し始めたときから生協に入会しました。積極的には生協活動をしたわけではありませんが、書籍班などの利用で助かっております。 これからTPPやエネルギーなどの問題が多々ありますが、もっと名大生協が組合員の力を結集して発展するようお祈りしながらペンを下ろしたいと思います。 ここでの内容はあまり普通では書けない内容で、ここぞとばかりに好きなことを適当に書いてしましたことお詫びいたします。これからも生協の利用をしたいのでよろしくお願いいたします。 長い間本当にありがとうございました。(すずき・かずじ)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です