かけはし No.318 送別特集
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1969年4月に名古屋大学に入学して以来、通算46年の長きにわたり、大変お世話になりました。ほとんど半世紀近く、時には市中の病院に務めつつ、時に外国に住みながら、そしてある時には遠く九州の地にいながらも、名古屋に帰った時にはほとんど自分の家に帰った時のように自然な感じで利用させていただきました。思えば1969~1970年は、南部食堂や中央食堂で、あるいは南部喫茶で食事プラス待ち合わせとかお勉強会の場として使用させていただきました。また、様々な教養文書、教科書、参考書を求める知のプラットホームとして、あるいは本棚から電気スタンドまで、部屋の調度品の調達場所として不可欠の場でありました。18年前に名古屋大学に戻って定着して以降は、文房具と専門書とIT製品とコンピューター類の購入窓口として、研究生活に必須の存在であり続けたのが生協でした。もちろん、日が落ちかけたころに遅い昼ご飯を食べて、一人の時間を過ごすことができる貴重な空間も提供してくれました。それから、時々の学会の主催時や教室のエベント等に際して、抄録集の作成やパンフレットの作成を勝手きわまりないわがままな要求を聞き入れていただいて、安価で立派な作品を提供していただいたことも少なくありません。本当に感謝致しております。ちょっと残念だったのは、海外旅行用のチケットの手配をしていただいていたのが、突然サービス中止になったことでした。 とにかく、半世紀近くという長い間、国内外の政治・経済状況がめまぐるしく変遷する中で、無意識のうちに堅い信頼関係の上におつき合いいただいたこと、心より感謝致したいと思います。4月から名古屋大学の外で研究生活を続ける予定でおりますので、引き続きお世話になるかと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。それから、心残りなことが一つ。2号館に移って間もない頃、生協の森川さんに教室に尋ねてきていただいて、専門書の紹介をしていただいた時、あの森川さん(学生時代からの憧れだった)という認識ができなくて、大変失礼な対応をしてしまいました。できましたら、是非お会いしたいと思っております。気が付かれましたら、ご連絡下さい。 それでは皆様のご発展を心よりお祈りしながら、感謝のご挨拶と致します。(ふるかわ・こういち)古川 鋼一医学系研究科 教員生協との長い長いおつきあいⅪ

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