かけはし No.315
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- 7 -ると一体どうなるのか。ロシア系住民ばかりが居るわけではない。非ロシア系の人達は投票もしていない。暫定政府の発表では投票率はドネツクで32%、ルガンスクでは24%だという。その他の人々はどうなるのか。 3月のクリミヤでの投票の結果、ロシアは早速クリミヤを併合してしまった。欧米諸国は認めていないが、既成事実化しつつある。尤も、此処は、多くがロシア系住民だということが、東部二州とは違っている。欧米は経済制裁をしているが、中々功を奏するところまで行かない。何と言っても、エネルギーの大本を握られているという弱みがヨーロッパにはある。 こんな茶番が通用する世界なのだろうか。こういう、人達と一緒に生きていかなければならないのだ。写真で見ていれば、同じ人間の仲間である。この同じ地球に住む我々はにとって難儀なことだ。(田 2014年5月13日記) その後、この頃、世界では色んな選挙が行われている。戦乱の中での選挙は大変なことだと思う。それでも、投票して少しでも国の将来に期待するのは今の日本人が見習わなければならないことだ。アフガニスタン大統領選挙の決選投票では、数十人の死者が出たと言う。700万人が投票、率で60%だという。結果が出るのは未だかなり先のことだが、当局は成功だと行っている。これは茶番ではない。シリアの選挙はアサド大統領が選ばれるに決まっていて、茶番だと言われている。しかし、この内線の中、投票した人々は、一刻も早く国が正常になるのを 日本の尖閣諸島をめぐる中国の言いがかりは聞き飽きたが、今度は南シナ海でベトナムとの紛争。尖閣諸島もそうだが、南シナ海に地下資源が豊富に有ると分かってからの、中国の傍若無人の振る舞い、何もかも俺の物だ、誰も近寄るなと言わんばかり。中国本土から遥かに離れたところ、ベトナムの近く、そこに地下資源掘削の為の鉄骨の構造物を作り、中国船が80隻も見張っている。ベトナム船が20隻、そこに行こうとすると、その船に体当たり、怪我人が出るし、船は壊れる。しかも、中国は、ベトナムが悪いと口汚く言い張っている。ベトナムの船に体当たりしておいて、ベトナム船がバックしてきて当たったとは言いも言ったりである。 更に南、フィリピンと領海争いをしているところでは、漁民が、ワシントン条約で捕獲が禁止されているウミガメを多数捕獲していたとして、フィリピン当局が拿捕し、船員を起訴している。それに対しても、そこは中国領だと言い張り、即時釈放を要求している。仮に、中国領海としても、違法な漁であることは同じである。一体どうするつもりなのか。 これは、話が違うが、中国漁民の話として触れておく。韓国で大型旅客船が沈没して、その救援のために、韓国の海上警察が南の珍島近くに集まって北の方がお留守になったすきに、大挙して不法な漁をし、蟹を捕りまくっているという。正に火事場泥的なやり方。決して、容認されることではない。 時しも、ASEAN首脳会議で、中国を牽制したところ、寧ろ、中国との良好な友好関係を破壊するものだと噛みついた。自分のやっていることは一切棚に上げてである。 こういった事共は、恐らく、中国に内心好意を寄せていた人々をも嫌中に向かわせる言動であり、一時的に力で相手を屈服させることが出来ても、失った信用は、長い目で見れば中国にとって大きな痛手になることは間違いなかろう。中国政権は今が良ければそれでよいと思っているのだろうか。(田 2014年5月13日記) 最近の国際政治の風潮、何も、最近だけではないかも知れないが、特に、自分は何も悪くない、悪いのは全て相手であるという論調が目立つ。それを聞くと又か、よくもまあと呆れるほか無い。そして不愉快になることこの上ない。そういうことを言っている連中も同じ人間の仲間なのかと。一体どういう教育を受けてきたのだろう。人間としてまともなのだろうかと。 かつて、日本の国会での論戦を聞いていると、何とまぁ破廉恥な、良くもそんなに相手の言うことの論理を枉げて自分の都合のいいように答えるものだと思ったことがある。或る意味で、ディベートのお手本なのかとも思った。中に、ユーモアを交えて答えるのも居て、それはそれで面白かったが、最近の国際情勢では、そんな風に思えることは全くない。胸くそが悪くなるばかりだ。望んでいるに違いない。 本当に、投票を操作したり、不正を働いたりしての茶番劇、丸で真相の分からない最初から結果の分かっている中国や北朝鮮の選挙などこそ正に茶番劇だろう。(2014年6月17日記)悪いのは全部相手

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