かけはし No.312
12/22

- 12 -参議院選挙無効判決言魔つぎからつぎへ 食品の素材の偽装、産地偽装事件、始め阪急阪神ホテルズから始まった。何日だったか、ほんの一寸前のことだけれども、もう、記憶に定かでない。いつものように、お偉いさん達が、ずらりと並んで「申し訳ございませんでした」と頭を下げると、パチパチ、カシャカシャと撮影の音。このほんの十日くらいの間に、出るわ出るわ、沢山の百貨店や有名なホテルとホテルチェーン、覚えきれない。松坂屋、名鉄、大丸、東急、小田急、まるい、JAL、東武、松屋、ホテルオークラ、コメダコーヒー等々、それぞれ偽装の内容は違うが、自ら名乗りを上げるのか、つつかれるのか、これを書いている間にも、ニュースでどこの何がどうのこうのと言っている。書ききれない。正に「芋づる式」ということである。一方で、「食の安心を届ける全農」などというのがテレビから流れている。考えてみれば、わざわざこんな事を言わなくてはならないというのは、「食の安全」が脅かされている証拠である。 食材の偽装は直ちには食の安全を脅かす物ではないかも知れない。エビの例で言えば、釈明の中で、それが高いので安いのに換えたが、メニューに表示を書き換えるのを忘れたなどと言っていた通り、結局は値段の問題である。騙されるのも、味はともかく、ブランドに拘る消費者がしてやられたということなのかも知れない。 誠に怪しからん事だと思う。先日、サイクリングに行った先で、昼食に海鮮料理を食べた。表示されたメニューを見ながら、これもどうせ誇大表示だろうと思ったが、出てきたのを見れば形こそ歪んではいたが、写真のメニューとほぼ同じだった。本当は、こういう正直なところが殆どだろうと思う。 大手に限って、これを「誤表示」などと片づけずに、今回の騒動を機に真面目に取り組んで欲しいと思う。 この中で、ちょっと気になったのは「産地偽装」である。それぞれの産地は必死に努力している。その努力を踏みにじる行為である。確かに、これも、命に別状のあるようなことではないかも知れない。しかし事の内容は違うが、ほぼ同時に問題になっていた、銀行が、暴力団に融資をしていたことは誠に由々しいことで、頭取が、報酬を半分にしたから済むというような問題ではない。 みずほ銀行のグループは、第一勧銀時代に、暴力団に巨額の融資をしていた問題が発覚し、社会的大問題に発展、当時の責任者が自殺するというようなことがあったという。未だ、20年も立たないことだが、私は記憶していない。しかし、当事者は身に染みているはずだが、またしてもということ、この問題は、国際的にも、日本の銀行の信用を失墜させているという。暴力団などという、社会に本来存在すら許されない存在、これを助長するのが銀行融資である。これも次から次と言うほどではないが、新生銀行もという。信販会社が中継ぎをしているらしい。銀行も信販会社も、そのことをよくよく弁え、こういう反社会的団体の壊滅を目指して一致団結して欲しいと思う。これには、警察も関与し協力しなければならない。 (T)いし、この高裁判決に対しての上告審の判決は出ていない。それとも、あの最高裁判決は各高裁関係の上告を一括しているのだろうか(私にはよく分からないが、どうも他の高裁判決に対しても一向最高裁判決が出たということを聞かないから、あれでお終いなのかも知れない)。 都道府県を単位としている限 11月28日、広島高裁岡山支部で、7月に行われた参議院議員選挙が憲法違反により、無効、選挙のやり直しを命じる判決を出した。先に、衆議院議員選挙に関しても、選挙無効取り消しの判決を確かこの高裁は出していた。未だ、最高裁の判決は一部に関しては、違憲状態とするも、選挙無効とまではしていな

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です