かけはし No.312
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- 11-与野党がどう纏めたのか。全部反対なのだから纏めなくてもいいということか。とすれば、その反対の意見は一体どうなるのか。 予算案に関しても地方公聴会は開かれる。こういう所での意見は、ただ言いっぱなし、聞きっぱなしなのだろうか。ただ、開催するだけなのか。 大抵は賛否両論ある。しかし、今回の福島での公聴会は賛成は皆無、それでも、遮二無二委員会を通し、本会議に緊急上程する。一体、どういう緊急性があるのか。訳知りさんもその緊急性は説明してくれない。 国会議員の数では賛成が多いのかも知れないが、全国には、かなり多くの慎重論と反対論が存在している。昨年の衆議院選挙や今年の参議院選挙で自民党の経済政策に幻惑されて今の与党に多数を取らせた。この時、この法案のことは明らかにされていなかったし、選挙民の念頭にもあっただろうか。ただ、経済の活性化、政治の安定を望んで与党に票を投じた選挙民はこんな仕打ちを考えていただろうか。自民党・公明党は公約もしていなかった大事な法案を遮二無二通してしまったとしか言いようがない。 未だ、参議院がある、と言って安心は丸で出来ない。せめて、以前のようにネジれていれば、与党もこういう暴挙に近いことはしなかっただろう。今更ながら、野党のふがいなさに切歯扼腕する。 こういう法案も、或る程度は必要なのかも知れないが、それにしても、もっともっと審議を尽くすべきである。40時間も議論をしたという。時間が長いばかりが能ではない。放送で一部を聞いていたが、政府の答弁、森少子化担当大臣が一人しか姿が見えなかったが、誠に頼りない。答弁を聞いて成る程と思えることはなかった。もう少し、実のある質疑応答がこんな大事な問題だけに欲しいと思った。何にしても、もっともっと納得のいくものにして欲しい。とにかく、何が秘密か、それは秘密ですでは困る。 言われているように、秘密にされるべき事は国家経営には必ずあるが、情報公開制度とセットで考えなければ、成らない。国民主権の民主国家に於いては、一時的に秘密にされなければならないこともあろうが、一定の時期が来ればきちんと公開するという仕組みを伴わなければ、やみくもに保護すべき秘密が増大してしまうし、どれが秘密か分からないのにそれを漏らしたり、知ったりすると厳罰に処せられるというのでは、報道、文筆に関わる人達はまともなことが言えなくなっしまう。この辺が、最も肝腎なことだろう。(田 2013年11月27日記) 僅か数日間の出来事だった。失脚のニュースが韓国から流れ、やがて北朝鮮が報道、直ぐ特別軍事裁判、そこで死刑判決、即日処刑執行。 ネットのニュースに依れば、死刑は機関銃弾が90発も打ち込まれ遺体はバラバラになったという。そして、反逆者には埋葬する土地はないというので、バズーカ砲で遺体を粉砕、火炎放射器で焼いたという。殺された方にとっては、死んだ後のことはどうなっても一向自分は分からないからいいとは言え、関係者にとっては心痛むことだと思う。然も、そんなことはおくびにも出せない。妻は、その後も平然と公開の場所に姿を現しているが、消息通に依れば、夫婦仲は極めて険悪だったという。ただ、それは、後から聞く話しである。 失脚から処刑までのスピーディーさは北朝鮮に拉致された人々に関する調査などの超ゆっくりなのと何たる落差か。 我々の若い頃もう数十年という単位で昔の話しだが、スターリン後のソ連の権力者達が次々粛正され、銃殺刑に処せられたということを聞いたが、今回の如き凄まじさは初めて。 処刑された張氏は今の金正恩体制を整えた功績者だと言われている。それを鼻に掛けて、若干驕っていたこともあるやに言われている。トップにとっては、そういうナンバー2は煙たいのだろう。そこが物事を弁えぬ我が儘権力者なのだろう。今、一生懸命体制が揺らいでいないことを見せつけようとしているが、心の中は、次は我が身という畏れがあるのかも知れないし、有って当然だろう。 それにしても、日本の隣人達には、なかなか付き合いにくい人達が多いようである。(田 2013年12月16日記)張成沢氏 失脚粛正

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