かけはし No.312
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- 10-ニュースに一喝!ニュースに一喝!徳州会 この数日、前回去年12月の総選挙の折の徳洲会グループの選挙違反事件関係のニュースが盛んに流れている。その中、11月14日のNHKクローズアップ現代で取り上げられていたのを見た。 徳田毅氏が鹿児島県から選出された選挙をめぐっての違反事件である。議員の姉二人と、徳洲会グループの有力者四人が、公職選挙法違反で逮捕された。徳洲会前理事長の徳田虎雄氏も嫌疑が掛かっており、恐らく一番の黒幕だろうと思われるが、ALSという難病に罹り、言葉が発せられない。文字盤を使っての意思疎通である。そんな状況から逮捕は免れている。 この報道番組で初めて知ったことであるが、徳洲会という医療団体は、世界有数の規模であるという。創設者徳田虎雄氏が一代で築き上げた物である。日本全国に展開している。総合病院66と280以上の医療施設を有し、24時間年中無休の理念を掲げる日本最大の医療グループである。 ここまで言えば直ぐにピントくるが、その最大のライバルは日本医師会である。徳田氏の病院展開に日本医師会が反対し、立ちはだかった。その障碍を除こうと、徳田氏は政界進出を決意し衆議院議員となり、病院設立に執念を燃やしたが、日本医師会の反対にあった。 しかし、「生命だけは平等だ」「生命を安心して預けられる病院」「健康と生活を守る病院」「金品の授受を受けない」などをモットーにして多くの病院・診療所を規模のメリットを生かし、離島などの僻地医療、夜間・救急医療に力を入れてきた。 徳田氏は国会議員になった後、一端、自民党に入党するが、徳洲会と対立する日本医師会の反発で直ぐに党を追われてしまった。 今回選挙違反事件を起こした徳田毅氏も後に国会議員となった。日本医師会との対立関係にも変化があって、自民党に入党し、日本医師会の推薦候補の応援もしたという。 それはともかく、今回の事件は大規模である。その後も、各地で病院建設や拡充をめぐって医師会との意見対立が起こっており、そのことも関係しているらしい。 テレビで見た限りにおいては、選挙違反自体は別問題として、医療人として、徳洲会は病人にとっては有りがたい存在のように思えたが、違うのだろうか。徳洲会グループはお金に関して問題があるのかも知れない、そのことはよく分からないが、正当な利益を得たこと、経営の合理化などはとやかく言うことではないように思うが、どうなのだろうか。まだまだ分からないことが多いが、病気で医者をあてにしている人のことは第一に考えて欲しいと思う。(田 2013年11月15日記) その後、この選挙違反と直接的な関係はないが、猪瀬東京都知事が徳洲会から5000万円を借りたことが、取り上げられ、連日東京都議会で問題となっている。徳洲会にはお金が有り余っているようだ。(田 2013年12月18日記) 今年11月25日、特定秘密保護法案をめぐって、衆議院国家安全保障特別委員会は、福島市で地方公聴会を開いた。七人の公述人が、意見を述べた。与党推薦の二人の公述人を含め全員が、法案の廃案、或いは慎重審議を主張した。 終了後、額賀委員長は「非常に濃密な意見交換が出来た。与野党で議論してまとめたい」と述べたという(中日新聞11月26日朝刊)。 公聴会の翌日、委員会で審議打ち切り動議を委員長もみくちゃの中で可決し、法案も自民・公明と一部野党の賛成多数で可決し、その日の内に衆議院本会議に上程、可決した。何でこんなに急ぐのだろう。訳知り顔に会期末が迫っており、会期延長も来年度予算との絡みでしにくいからだという。本当にそうだろうか。 それにしても、地方公聴会は単に開いたと言うだけか。一体、地方公聴会

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