かけはし No.310
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- 14- 先月のランニングノートで紹介した猫のレモンですが、前回のかけはし発行後にMRI検査を行って脳の検査をしたところ、癲癇発作の影響で大脳が変形してしまい、今後の回復はあまり期待できないと言う残念な結果を宣告されてしまいました。 そしてその影響か、回復後ほとんど鳴くことのなかったレモンは7月中旬ごろから急に怒りっぽくなり「シャーシャー」言ってばかりになってしまい、先輩猫のみぃちゃんにさかんに怒るようになって一時はみぃちゃんへの影響も心配しましたが、だんだんみぃちゃんもそれになれたのか最近ではレモンにシャーシャー言われると頭に猫パンチしたりするようになりました。 レモンもそれに反撃しようとはするもののそこは残念ながら目が見えないのでまったくかすりもしませんが・・・・。しかしそんなレモンも悪いことばかりではなく、しばらくの間シャーしか言わなかったのに8月に入ったころからは、元気だった頃の人間の帰りを待ってないていた頃のような鳴き声で盛んに泣くようになったり、ぼくの行く先にどこでも着いてくるようになったりと少しずつ変化が見られるようになりました。 特に後をついてくる様子は執レモンの闘病記 全学技術センター 伊藤 耕拗で、お風呂に入ろうとしてタオルを忘れたからUターンするとレモンもすぐに方向変換してついてくるなど、目が見えないとは思えない反応のよさでついてきます。また、引き続き抗てんかん薬を飲ませているのですが、薬を飲ませるときに舌をペロペロするのですが、普通に抱きかかえただけで匂いで「あ!!薬だ」と思うのか舌をペロペロさせるようになりました。そういった様子を見ていると、回復の見込みはないとは言われたものの、ここには書ききれないいろいろなレモンなりに学習してやっている様子を見ると少しづつではあっても脳も回復してくれていると思いたいところです。 ぼくも子供のころ3ヶ月から半年で死亡することが多いと言われている病気だったのに今こうして生きて走っている。だからレモンも回復の見込みはないとは言われたものの、もしかして何年後かに見えるように、跳べるようになるかもしれないと信じて小さな回復をみて喜んでいます。

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