かけはし No.309
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- 7 -- 7 -ひん曲げてしまうように思われて成らない。 今度のオバマ大統領と習近平国家主席との首脳会談に関しても、私には奇妙に思える言説が成されている。領土問題、サイバー攻撃など理解しにくいことが多いし、領土の問題に関しては、寧ろ他国が挑発行為を止めよと中国側は主張する。東シナ海にしても、南シナ海にしても挑発的、軍事的な不法行為に近いことを行っているのは一体誰なのだろうか。日本の海上保安庁の巡視船だったかに、打つぞというレーザーを照射する行為をしたのはどこの国だったのか。潜水艦を潜らせたまま、日本の領海すれすれを航行しているのは挑発行為ではないのだろうか。尤も、この潜水艦に関しては国籍を公表していないけれども。 それはともかくとして、歴史に学ぶことは、他国にばかり要求することではなく、自らもそうしなければ成るまい。そうでなければ説得力はゼロだ。 サイバー攻撃に関して、NHKの放送で、中国のジャーナリストが、中国では、コンピュータを使って、色々のサイトから物価目標 昨年の総選挙中から、自民党の安部さんが言っていた経済政策が功を奏したのか、アベノミクスともてはやされ、日銀総裁も積極的リフレ論者にして、いわゆる次元の違う金融緩和政策を実施した。世間では、アベノミクス効果を謳歌している。しかし、実体経済の様子は必ずしもよくなってはいないという。経済学者の意見も区区だが、おおむね否定的なのは何故なのだろうか、素人には分からない。大体、経済の動きは学者の言うようには成らないようなのだが、こうまちまちではどうなっても正解ということになってしまう。 それはともかく、以前はインフレ目標1%と言っていた。それを2%に変えただけなのだが、いつの間にか、それが物価安定化目標といわれだし、今は単に「物価目標」と言われている。 経済に疎い私などは、物価安定と言えば物価が上がったり下がったりしないことだと思っていた。インフレなどは第二次世界大戦後の悪性インフレは体感していないが、昭和40年代後半のオイルショック後の「狂乱物価」はつぶさに経験している。月給は上がったが、物の値段の高騰は激しかった。「狂乱物価」とは当時の福田大蔵大臣の命名だった。インフレというと衝撃が強いから、事実はインフレなのだが、そう言い直しただけであった。福田さん自身がそう言っていたのを聞いた。こういうインフレの経験から言えば、インフレを目指すとは何事だと言いたくなる。しかし、そうではないらしい。今までの状態はデフレで、デフレでは世の中の経済が上手く立ち行かないらしい。 それにしても、全ての物がスムーズに2%物価上昇するなら何と言うこともないと思うが、事実はそうはいかない。上げるときには月給や年金以外はグイッと上がる。2%くらいなどとは言っておれない。平均だから、下がる物もあるから、みんなが必要とするような食料品、日常の物が高くなってしまうのである。 言われているように、庶民の収入も増えれば問題ないのだが、なかなかここに順番が回ってこない。世の中明るくなっていいのだろうが、恩恵を被り損なう人が居ないようにして欲しいと願う。本当に安定して欲しいと思う。(田2013年5月4日記) この文章を書いた後、5月下旬になって、株価は15000円台に乗った。途端に、1000円以上の暴落、未だ、月末にその帰趨は定まっていない。所詮、この世の出来事だから、安定などということはないのだろう。人々は右往左往している。(田 2013年5月29日記) さらに、この15000円台に乗った株価は直後に急落し、今は、日銀が大胆な金融緩和を発表する前の段階に戻り、少し上がっては、かなり暴落し、今に至っても未だ安定しない状況だ。ただ、着実に輸入食品の物価だけは上がっている。 (田 2013年6月17日記)自分に有利な情報を引き出すということ、所謂ハッカーは仕事として定着しているようなことを言っていたのを聞いた。さもありなんと思った。(田 2013年6月12日記)

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