かけはし No.308
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- 9 -- 9 -PM2・5 この冬、中国の大気汚染のひどさが盛んに報道された。色んな物質の混じった微粒子状物質PM2.5による大気汚染が、元凶であるようだ。非常に小さいので、肺の奥深く浸透して、健康被害を齎す可能性が指摘されている。現在、西日本を中心に日本各地で確認されている。「PM2.5」とは、大気中に浮遊する粒径2.5μm以下の微小粒子状物質をいう。 このところ、鳥インフルエンザのニュースに隠れたか、暖かくなって石炭ストーブを焚く度合いが減って多少は改善したのか、余り報道されない。 しかし、これが毎冬繰り返されるのは堪らない。中国は、国防費増強の前に、この対策を十分にして欲しいものだ。何より、健康への影響が心配だ。これについて少し調べてみた。それによると、 「PM2.5」による大気汚染の原因物質は黄砂、排気ガスなど様々であるため 成分も様々なのだが、健康への影響で最も問題となっているのは、微粒子状物質を直接吸引することによる呼吸器への物理的な影響である。 微小粒子状物質(PM2.5)とは大気中に浮遊している2.5㎛(1㎛は1㎜の千分 の1)以下の小さな粒子のことで、従来から環境基準を定めて対策を進めてきた10㎛以下の粒子である浮遊粒子状物質(SPM)よりも小さな粒子である。 健康被害を防ぐために、一応の環境基準が決められている。 当日午前6時のPM2.5時間値から1日平均値を計算し、PM2.5の1日平均の環境基準である35㎍/㎥を超過するか予測している。 環境基準を超過すると予測された場合は、それについて行動のめやすを示すことになっている(暫定)。 実際、中国で発生した微小粒子状物質「PM2.5」が日本に飛来し、各地で大気汚染が観測されている。注意情報が出されたところもあった。 九州と西日本日本海側の5県においては、圃場周辺の土壌調査を実施している。その結果、幸いPM2.5を含む粒子状物質の影響を強く受けていると判断される状況は確認されなかった。 こんな事が分かった。ただ、最後の土壌調査のことは、大気中のPM2.5とどういう関係があるのか、私にはよく分からなかった。 新聞報道に依れば、PM2.5のために、確実に平均寿命は短縮するだろうというようなことがあった。あの、中国やインドの都市の濁った大気の写真を見て、昭和30年代後半から40年代にかけての日本の高度経済成長期の大気汚染を思い浮かべた。当時、電車に乗って四日市を通過するだけでもとても耐え難い臭いがした。そこに住んでいた人達が、四日市ぜんそくなどと称される公害病を患った。海も汚染されていたし、夏には、光化学スモッグなどが発生して、屋外にも出られなかったことがあった。この夏、中国やインドの各地で、そんなことが起こらなければ幸いだ。(田 2013年4月10日記)約1300年ぶり。カトリック教会の刷新や変化を印象付ける人選だと言われている。 この新しい法王を枢機卿が選ぶ選挙コンクラーベの語源は史上最長記録となった13世紀の法王選挙にさかのぼる。 1268年、クレメンス4世の死去に伴い18人の枢機卿(当時は中欧・南欧出身者だけ)が法王庁があったビテルボに集まり選挙を始めたが、フランス派とイタリア派に分かれて1年半たっても決まらず、まさに「根比べ」に突入した。 当時の枢機卿は若くて体力があったためか、さらに15カ月後の1271年9月、イタリア北部ピアチェンツァの名家出身で、博学と清廉潔白で知られた修道士が法王に選ばれ、グレゴリウス10世が誕生した。 この法王は自分が選ばれるまでの経過を知っていたため、法王の死去後20日以内に選挙手続きを開始することや、選ぶ際には外部との接触を断つことなど、後の選出規則の基礎を作ったという(坂本鉄男氏の説明抜萃)。 今回のコンクラーベに関して、案の定、こんなツィッターが見られた。 Umaya_Daily うま屋(デイリースポーツ競馬編集部) コンクラーベと聞いてどうしても頭に浮かんできます。現役の頃は「根比べ」の意味だと思ってましたが…。 ローマ教皇を選出する選挙システム、「コンクラーベ」。名前がとても日本語的にもぴったしで面白いね。ちなみに、今では、会議室に閉じ込められて根競べすることはなくなったみたい。明日か明後日くらいには教皇決まるかな?(田 2013年3月15日記)

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