かけはし No.308
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- 8 -- 8 -ニュースに一喝!ニュースに一喝!何が狙いか、北朝鮮 このところずっと北朝鮮の日米韓に対する威嚇、脅迫、直ぐにもワシントンを火の海にするだの、日本の警戒を嘲笑って、一瞬なりとも変な動きを見せれば、後はどうなるか見ておれだの、ピョンヤン市内の外国公館に、安全の保障が出来ないの、韓国滞在の外国人に早く韓国外に退去しろだの言いたい放題だ。 4月10日が、キムジョンウン第一書記の就任一周年だから、この日に中距離或いは複数のミサイル発射をするだろうと憶測されていた。10日には幸い発射はなかった。15日が、故キムイルソン氏の生誕祭、太陽節だからその間にという観測もあったが、未だ発射はされていない。しかし、発射の準備は整っているだろうという。まだまだ米韓合同の軍事演習が行われていて、北朝鮮は神経を尖らせている。今月中は要注意だと言われている。 それにしても、最近の、北朝鮮の言動は質量共に常軌を逸している。こういう、言葉の威嚇については、一体どういう対応があるのだろう。人によっては、何も実力はないのだから、言わせておけばいいと言う。(中国は、軍事報告で名指しで日本を非難しているが、それも、同じ事なのだろうか)。若し、実力を伴っていれば、深刻な脅威である。現に中国も、北朝鮮も核兵器を持ち、大陸間弾道ミサイルも持っている。北朝鮮を口だけだからと言って放置も出来まい。 しかし、韓国ソウルに帰るという学生に、心配だろうなぁと言ったら、そんなことは一々心配しておれない、丁度、日本人が、東海沖地震、南海トラフ地震の脅威が喋々されていても、日々の生活には特に何もせず、平気なのと同じ事だという。ソウル郊外からは、河一つ隔てて、北朝鮮が見える。キムジョンウン第一書記が、おつきを従え、望遠鏡を覗き、地図を見て、何かを指図している姿が時折報道される。その反対側はソウルなのだ。心配でないことはないはずだが、口だけだ、狼少年と一緒だと思っているから、平気でいられるらしい。 本当に彼らは何を狙っているのか、脅して何かをせしめようとしても、もう、通用しまい。北朝鮮にとっては何の利益もないことである。世界にとっても全く何にも成らないことである。 (田 2013年4月18日記) 法王ベネディクト16世が今年二月二十八日に辞任した。少し前から予告されていた。法王が生前に辞任することは何百年来のことだそうだ。今もうかなり老齢でいらっしゃるので、体力的に職務に耐えかねるということは察せられる。聖職者達の色々のスキャンダルが関係有るのだろうなどとも言われているが、ご同情申し上げる。そういうことに耐えられる図太い神経の持ち主ではなかったということなのだろう。 その後釜を決める枢機卿達の会議をコンクラーベというのだそうだ。辞書で調べると「新しいローマ法王を選ぶ会議。世界中の80歳未満の枢機卿により、バチカンのシスティーナ礼拝堂で行われる。投票の結果は礼拝堂の煙突から出る煙の色で知らされる。白煙は決定、黒煙は再投票。」とある。この「conclave」 〔秘密会議、教皇選挙会議〕とあり、ラテン語で「鍵をかけて」の意味だそうだ。どことなく日本語の「根比べ」に音が似ているのが面白い。 3月12日、そのコンクラーベが始まった。第一回目の結果は黒煙、26時間半後にシスティーナ礼拝堂の煙突から白煙、新ローマ法王フランチェスコ1世の選出が決まった。その瞬間、バチカンのサンピエトロ広場は、降りしきる雨の中、世界各国から詰めかけた数万人の信者らの歓喜に包まれたということだ。 南米アルゼンチン・ブエノスアイレス大司教のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿(76歳)が第266代法王に選出された。 中南米出身の法王は初めてで、欧州以外から法王が選ばれるのは、シリア出身のグレゴリオ3世(在位731〜741年)以来コンクラーベ

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