かけはし No.308
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- 13 -- 13 -魔言辛いことだ。東日本大震災で、住んでいたところに住めなくなった人達の辛さが思い知られる。特に、原発事故で、家があっても住めない人達の無念が身に染みる。原発がある以上、事故があったときのための色々の対策が練られているが、一時的避 奇妙な電話があった。それがついには一種の脅迫にまで成ってきた。経緯はこうだ。 初め、ラクテン(楽天を想像させるが、そうかどうか分からない)の営業部アンドウと称する人から電話があった。宝くじについてだった。私は、元々宝くじには大して興味もなく、過去に買ったこともほとんどなく、興味がないと話しを断わった。ところが、相手は話を変えて、今、3000万円というお金があったら、御前は何をすると聞く。うっかり話に乗ってしまった。私は、もう、お金に関しては特別必要もないので、大して興味がない、だから、そんなお金が有れば、寄付すると答えた。その他にも話したかも知れない。 そうしたら、宝くじはみずほ銀行グループが単独でやっている。だから、八百長は簡単だと言いだし、一等賞金はみずほの関係者が取り、ラクテンは2等賞金を5本貰っていると。それをラクテンは自分の物にしてもいいのだが、社会に還元しなければと思い、5人の人を選んで分配している。その5人はラクテンの社長ミキタニが指名し、相応しいかどうかを審査部で審査して決めていると。就いては、御前をミキタニが指名した。それで、賞金が当たったら何に使うのか聞いたのだ、思わぬ金がはいるとそれで身を持ち崩す人が居るからと。 その後、審査部のカワダというのから、審査が通りました、おめでとうという電話があった。暫く経って、営業部のアンドウ氏から審査が通っておめでとう。では、これからのことを話すという。既に2等賞金3800万円が用意してある、それからラクテンが3割貰う。後の分が御前の物だ。それを受け取る前に、念のために、1000万円、みずほ銀行に預託して欲しいという。そんな金があるはずがないから、とにかく断った。すると、勿論そうだろうから、その1000万円を用立てる人が居る。元代議士だったホソダカズロウという人だと。その人から、後ほど電話があるから、宜しく頼めと言う。そのことを他人に言ってはいけないと。私は、そんな八百長の片棒を担ぐのは嫌だと断った。しかし、それから暫くして。ホソダと名乗る人から電話、娘が出た。若い人が、わざわざ年寄りを真似ているみたいだという。私も電話には出たが、はっきりお断りした。いかにもにやけたものいいの電話、思い出しても虫ずが走るというのはこれかと思う。 すると明くる日、アンドウ氏から何で断った、既にホソダ氏が1000万円預託したのをどうしてくれるという。私の知ったことではないので、その旨を言って電話を切ったが、何回も何回も立て続けに掛かる。放って置いた。念のため、警察にも知らせた。そんなことがあるはずはないと思ったが、楽天に確かめた。更にみずほ銀行にも確かめた。 それでも、毎日のように、アンドウと名乗るのと、カワダと名乗るのが代わる代わる電話してくる。番号表示が出るので、以後は出ずにおいた。最後は、もう完全に脅迫だった。 この件について、全てを完全には思い出せないことがあるが、大筋こんな事、詐欺には違いないと思うのだが、一体どういう方法なのかは分からなかった。私に預託しろと言うなら、その時点ではっきりするが、それを用立てて、賞金だけをくれるという、そんな話があるわけ無い。私が、途中で、お金が欲しいなと思ったら、きっと引っかかるだろうと思ったが、どうやって引っかけるのか、もっと長引かせて手口を知ればいいのかも知れないが、恐怖が先に立って出来なかった。この間、約10日。 電話番号は、私が勤めていた頃の名簿が、今ほど個人情報にうるさい時ではなかったので、もう流出している。この際、番号を変えるほか無いと思い、随分面倒でお金も掛かるが、番号の変更を電話会社に依頼した。(T 4月18日)難ならともかく、何時帰れるのか分からないような、こんな事まで想定しながら、原発を維持しなければならないとは私にはどうしても思えない。 思わぬ方に話が逸れたが、居場所が無くなるのは辛いことだ、淋しいことだ。 (T 4月15日)宝くじの八百長

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