かけはし 送別特集
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- 29-- 29-- V - 東山キャンパス東地区は今も緑が多い。西地区に比べればはるかに多く、今でも自然林は残ってはいる。それがどんどんと少なくなっている、非常に残念な気持ちでいっぱいだ。 多くの他の大学は、立派な門と塀により大学然とした趣? がある。今までの人生中で大半を過ごした名古屋大学は緑が随分と残り大学らしからぬ? ところが、もしかしたら「自由闊達」を紡ぎだす1つの要素かとさえ思う。 最近、理学部周辺はやたら新しい建物が建つ。いつの頃であったか、随分と前のことであるが、RIセンターあたりの樹木(青桐? トウカエデ?)の剪定をしようとした時のことである。「樹を切ることはまかりならん、大学の樹は自然のままが良いので切るな」、とおしかりを受けたものであった。自然と一体化したのが学風ということか。車の通行に支障があるのに随分と困ったことがあった。 それがどうだ、理学部から谷筋に沿って東へ随分緑をなくしてしまった。自然林が無くなってしまった。そのうえ、そのあたりの樹木も随分少なくなっている。大きくいえば時代の流れということか。新しい施設を建てる時、ほとんどの場合は、綺麗に整地してから始める。緑を大切にする学風を守り続けるのは大変かもしれない、随分とお金をかけることになるかもしれない。その手間・暇をかける価値を、大学に求めることは無駄な投資ということになるのでしょうか。 街中のスーパーでも、地産地消のコーナーがあり、地元の野菜などを売っている。「地産地消」随分以前からのことであると思うのだが、教職員委員会の活動で、新潟大学で開催された大会(集会)に参加する機会があった。全国の大学から大変たくさんの参加者があった。その頃野菜の高騰と安全の問題が背景にあったかと思う。「地元で採れた野菜など直接買い取り、安心な野菜を提供いただければおいしいものを食べることができる」という主旨の発言をする機会があった。その後、大学生協でも野菜など直接販売「引き売り」が校内随所を廻っていたことがあった。数年間は続いたと思う。その後消滅してしまったが、地域生協に引き継がれていると思う。 大学生協の平和活動に、「平和憲章委員会」が重要な位置づけになっていると思う。昨年2月に制定25周年の記念の大会があった、制定当時のお話しが中心であったと思うが、新しい提案も出されていたと思う。きな臭い昨今、いつも若い学生さんと生協の活動を拡げ、「平和憲章」を持っている大学の職員として自覚ある運動が燃え続けることを期待する。そのことが、大学の自覚的運動の一端を担うことを期待する。(たなか・のぶひこ)田中 暢彦文系事務部 職員大学で「思ったこと。」「思うこと。」

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