かけはし No.306
10/20

- 10-ニュースに一喝!ニュースに一喝! 昨日、衆議院議員の選挙があった。投票率は、期日前の投票率も含めて軒並み低かった。戦後2番目に低かったとは。あれだけ騒がれたのに意外の感があるが、忙しい12月という事が関係しようが、何よりも難しい選択であったということが影響しているような気がする。何れ、いろいろ、分析結果が出てくるだろうが、こういう事に全くの素人である私にはこれ以上のことは分からないし、私の言う事など全く的外れであるのかも知れない。速報では、59%台だったという。 何しろ、解散前から違例ずくめ、解散してからも政党の離合集散が、めまぐるしかった。日本維新の会が、石原慎太郎の太陽の党にとかされてしまったのには唖然とせざるを得ない。前日に、河村たかしの「減税」と手を組むと言った石原が、翌日には、約束を反故にし、維新の会の橋下と一緒になり、河村を袖にした。維新は原発ゼロも取り下げた。よくこんな事が出来たものだ。政治家はだから信用できないということなのだろうが、こんな重要なことをあっという間に覆す様子を選挙民は見ていただろう。原発ゼロを言う「未来」も、他に何も売りがなかった。小沢一郎が後ろにいることは丸見えだった。あとの、幾つかの弱小政党、どうして、こんなに我を張って、自分の敵を利するのだろうか。別働隊なのかと、勘ぐりたくなる。 重要なことは、消費税のこと、原発のこと、TPPのことなどが直ぐ思いつく。一体、自分の主張を実現するのはどの政党か、各政党の主張をつぶさに聞いていてもさっぱりどれかの党に収斂しない。言い忘れるところだったが、憲法改正(改悪のように思うが)は最重要の筈だ。改憲を声高に言う、自民党の安部、維新の石原、反対を大きく唱えたのは社民党だけだったように思う。どうも、国民自体、憲法に鈍感なような気がするが、私の思い過ごしか。終盤、中日新聞で、憲法問題が少し論ぜられたが、最重要なはずのことが、世論調査では、殆ど取り上げられもしなかったようなのは、一体何故か。国民も、目先の経済のことばかり言っている。経済のことは確かに重要だが、何もかも差し措いて、そのことが常にトップとは、情けない気がする。 こんな様子だから、真面目に考えれば考えるほど、何処に一票を投じればいいのか、判断に迷うのだ。幾ら迷っても、だからといって、棄権しては最悪なのだが、どうも、そんな意識も選挙民には希薄なように思う。投票は、義務だと言うが、この義務を果たさなかった場合、何か罰則でも科されるのだろうか。 昨日は、開票速報もほんの少し見ただけで、もう、見る気も起こらなかった。私の感想はむちゃくちゃな選挙だったということ、しかし、それが民意だと言うことは否定できない。 2011年3月11日の東日本大震災の折に津波によって(?)全ての電源を喪失して、遂にメルトダウンを起こし、史上最悪という原発事故を起こしてしまった東京電力福島第一原子力発電所は廃炉にされることが、早くから決まっていた。この作業は40年は掛かるという。どれだけの費用がかかるのか、素人には見当も付かない。そういう巨額の資金を投じて「廃炉」という作業をするのである。当然ここから生みだされる物は廃炉のための技術以外に何もない。11月5日のNHKクローズアップ現代でこの関係の番組が放送された。 今、この作業に携わっている人は一日3000人だという。防護服に身を固めての作業、実際にどういう事をするのか知らないが、随分やりにくく仕事は捗らないという。幾ら、防護服を着ていても、若干の被曝は免れない。被曝線量の単位としてシーベルトという単位が用いられているが、なかなかぴんと来ない。その被曝線量が、年間どれだけを越えてはいけない、こ今度の選挙廃炉作業 今回の結果は、参議院はなくても良いと言うことになってしまい、改憲の発議も衆議院では十分出来ることになってしまった。これが本当に民意か、間違いだと思いたいが、事実はそうなのだ。未だ、遅くはない。来年の参議院選挙はじっくり考えるべきだ。マスコミも、もう一寸分かりやすく、報道して、国民が間違いを起こさないようにして欲しい。それでも、改憲派が多いなら、従わなくてはならない。中国、北朝鮮の挑発を受けているが、日本が挑発するなどということがないようにしなければなるまい。戦争が無くて我々はまともに人生を送れるのだから。(田 2012年12月17日記)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です