かけはし No.303

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- 11 -魔言気が入り込み、地上の温度との差が四〇度以上になると、大気が不安定になり、雷や突風、雹などという激しい気象現象が起こるというように解説されている。日本全国でそれが現実に起きている。幸い、当地はにわか雨程度はあったが、大体穏やかにすんでいて、誠に有りがたいことである。 この天候を齎す寒気の南下はいつもの年はない。今年は、それがある。上空の偏西風が、大きく蛇行して寒気の南下を許しているのだそうだ。一方では、太平洋上に発生した台風、天気図だけ見ていれば、素人には、今にも西日本から東海地方を襲うのではないかと思うのだが、この偏西風に乗って、どんどん東に流されて、小笠原諸島に影響が出た程度で済んだ。何がいいやら分からない。 自然の営みは人智で推し量れないことがある。この夏は猛暑になるのか、それほどでもないのか、今、日本は原発の停止によって、夏の電力事情が大いに気になるところであるが、工夫して、原発なしで済ますようにしていきたいものだ。(T 5月31日) 順番ということは、考えてみれば誠に大切なことである。順番が違ったためにとんでもないことにも成る。風呂に入る順番やご飯を食べる順番も所によっては大問題だろう。数字の順番が違えばドアも開かないし、ダイヤル式の金庫も開かない。切符を買ってから電車に乗るのが普通だが、それは、どちらでもいい場合がある。起きてからトイレに行くし、ご飯も食べる。この順が守れない人が居るが、そういう人は大変だ。車は人が乗ってから動き出さないと困る。交通信号は、青の次に黄色になり赤になる。始終はないけれども、何かの故障で、赤の次も又赤ということがある。こんな時はイライラする。息は吸ったら吐くけれども、吐いたら吸う。どっちが先か分からないが、吸いっぱなしも出来ないし、吐きっぱなしも出来ない。順を守って吸ったり吐いたりしている。歩くときも左右の足、どちらを先に出すかは、人によって決まっているみたいだが、必ず交互に出して歩く。家を出てから、鍵を掛けるのが普通で、反対ではない。電気は普通はスイッチをオンにするとつき、オフにすれば消える。 三点スイッチなどはスイッチにオンオフの表示はない 。これを同時に押したらどうなるのか、試したいが、家のでは、離れたところにあるので一人では実験できない。人に頼んでやってみるほどの意義も見出せずにいる。 世の中、大抵は以前から物事の順番は決まっている。最近では必ずしもそうでもないから、事は簡単ではないが、順番を間違えるというととんでも無いことになることは、大方は分かる。砂糖と塩を入れる順を変えたらおかしな事になるが、ただ、味が悪いだけで、それほどのことはない。ただ、最近の世の中のこととして、ちょっと変ではないか、と思えること、それも、一寸したことではないことがある。 民主党の小沢さんが言っていることは確かに一理ある。野田さんは消費税増税に躍起になっている。「税と社会保障の一体改革」だと言っている。そうかも知れないが、自民党・公明党と修正協議をしているうちに段々おかしくなってきて、とうとう増税だけが生き残った(ように思う)。法案が通ったら国民に信を問うと言っている。選挙で駄目だという結果が出たら法案も廃止できるのか。自民・公明共に増税賛成、自分で手を汚さなくていいから、少しでも、自分たちの主張を飲ませて成立させたいという腹が見え見えだ。どう考えても、信を問う順番が違っているように思う。 原発再稼働決定ということが、昨日、決定された。安全性が保障されたと言っているが、重要な事は先送り、二三年後にやっと出来るのだと言う。これで安全性が確保できたというのだろうか。原発が動かないとこの夏の電力需要が逼迫するからという一点で再稼働が決められたに違いない。折角、全部止まっている、このいい機会に、何故もう少し冷静になれないのか。原発も将来必要なことは確かだろうが、今、色々対策が取られているような事でも、こんな大変な事をしなければならないなら、大多数の国民の賛成は得られまい。今、福井で福島で起きたようなことが起こればどうなるか、よく考えなければなるまい。やっぱり、ここでも、順番が間違えられているように思えて成らない。 (T 6月17日)順番

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