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名古屋大学読書マラソンコメント大賞2017コメント大賞 受賞コメント一覧

最優秀賞

短編少年

文学部2年 T.Y さん
短編少年(伊坂幸太郎 他9名)
集英社

◎一番心に残ったことば
笑いながら、わたしの心は、ほわりと軽くも温かくなって行く。

私はこの本を読み終わった時、「男子って単純だと思ってたけど、それってすごく純粋であることの裏返しか」と納得した。彼らの行動力と純粋な気持ちに心が揺さぶられた。「男子ってバカやってるだけじゃないじゃん」と思いました。はい、男子のみなさん今まで偏見でみててごめんなさい。でも、これからは少し尊敬のまなざしで見つめたいと思います。

名古屋大学消費生活協同組合賞

帰ってきたヒトラー[上]帰ってきたヒトラー[下]

文学部 1年 ほーさん
帰ってきたヒトラー[上・下] (ティムール・ヴェルメシュ)
河出書房新社

◎一番心に残ったことば
人々がそれを聞いて笑っているのも、昔とおんなじだって。

1940年代のドイツでの惨劇がなぜ起きたのか、また、ヒトラーのような指導者がなぜ現れたのか、昔から疑問に思っていました。しかし、読んでいる最中にふと自分がヒトラーにひきこまれていたことに気づき、恐ろしさが身にしみる。“帰ってきたヒトラー"とはそんな本です。

名古屋大学附属図書館長賞

日本語の教室

文学部 1年 N.Yさん
日本語の教室(大野晋)
岩波書店

◎一番心に残ったことば
文明を把握する力

「僕は日本人だから、日本語は完璧なんだ」。そうに気取って英語やドイツ語の教材を広げ始めた君こそ、まずは「日本語の教室」へ足を踏み入れてみよう。「僕のことをなめているのか」とむきになる君は、きっと自分で発した「僕のこと」の「こと」とは何かをうまく説明できないはずだから。
 我々は日本語について分かっているようでよく分からない。その「分からない」が分かった瞬間、単なるコミュニケーション手段の獲得では収まらない言語学習の愉しさが身体中を駆け巡る。その時に覚えた興奮は他言語の教室へ出向いてもなお胸に残っている。

南部書籍賞

生活保護VS子どもの貧困

文学部 1年 まーしーさん
生活保護VS子どもの貧困(大山典宏)
PHP研究所

◎一番心に残ったことば
人に期待される『経験』が、貧困世帯の子どもたちに乏しいのだ。

貧困の子どもたちに足りないものはお金ばかりではなく、体験だ」?貧困世帯を経済的な貧しさに困る人々と考えていた私は、実際の体験をする「機会」の貧しさもあるのだと気づきました。「期待される」「努力する」「行動する」…私にとっての“当たり前"は、周りの人の“当たり前"とは違う。常をもう一度見つめ直そうと思える本です。

Books フロンテ賞

ロボットは東大に入れるか

文学部4年 雪上ランナーハスキーさん
ロボットは東大に入れるか(新井紀子)
イースト・プレス

◎一番心に残ったことば
単にコストの判断から、機械より人が選ばれているんです。

可愛い。トンチンカンな答えを出しながら必死で試験問題を解くロボットが。でも恐い。ロボットの下請けとして働く人がすでにいることが。そんな賢いのかよく分からない、けれど生活に深く入りこんでいるAI。彼らの能力は、反対に人間のほうが得意なことはどんなものだろう?さあ「東大ロボくん」とAIの今に未来について考えていこう!

奨励賞

日本語と外国語

文学部2年 まんじゅうこわいさん
日本語と外国語(鈴木孝央)
岩波書店

◎一番心に残ったことば
自覚されぬ認識法の違い

虹って何色か知っている?7色だって思うでしょ?これ6色や5色、はたまた2色だったりするんだな。じゃあ、リンゴの色は何色?赤だと思うでしょ?これが緑色だったりするんだな。私たちが知っているのは日本の常識で、他の国の常識ではないんだ。そう、常識は日常生活にしみついてなかなか気づかない。でも言葉を注意深く見ていると、世界には色んな「常識」があることがわかる。

きっぷのルールハンドブック

文学部 1年 yureeさん
きっぷのルールハンドブック(土屋武文)
実業之日本社

◎一番心に残ったことば
片道500kmくらいになると、往復乗車券は10%オフです。

こういう本ってあんまりこういう所に出すものではないかもしれませんがあえて書きました。はっきり言って、めちゃくちゃおもしろいです。切符にも色々買い方があって、終着駅を1つ変えるだけで運賃が全然違ってくる、なんてこともたくさんあります。旅のお供にオススメです。私は、京都に行く途中の姫路行の電車で読みました。

落ちぬ椿 上絵師 律の似面絵帖

農学部2年 柚季さん
落ちぬ椿 上絵師 律の似面絵帖(知野みさき)
光文社

◎一番心に残ったことば
心がけと心意気で風向きは変わる

“生き方を変える本"というのが本当に存在するのだと知った。読み終えた後、自分の生き方を顧みずにはいられなかった。男社会の江戸、女職人の律は、自分の社会的弱さも、技量の拙さも、気持ちの脆さも全て知っている。それらの弱さを受け入れてなお前を向いて生きている。人々は弱さを突き付けられることを恐れる。しかし律はくじけそうな時こそ上を向くのだ。“落ちぬ椿"は律の姿そのものなのである。私も彼女のように芯を持ち、花ある未来のため、上を向いて生きたい。

ナイスランナー賞

世界の不思議な図書

文学部2年 ゆーちくさん
世界の不思議な図書館(アレックス・ジョンソン)
創元社

◎一番心に残ったことば
あなたにふさわしい本、読まれるときを待っている本を見つけられるのだ。

この本を読むと、世界には様々な図書館が存在していることがわかる。しかし、そのどれもが同じ目的を持っている。全ての人に平等して!自由に!本を手にとり、読んでもらうためだ。本は素晴らしい。もっと素晴らしいのはその本に出会えることだ。図書館は人と本を繋ぐ、橋なのだ。

君の膵臓をたべたい

法学部 1年 rukaさん
君の膵臓をたべたい(住野よる)
双葉社

◎一番心に残ったことば
彼女に残された一年という時間に甘えていた。

病気で余命が残りわずかな人が過ごす“一日"も、健康な人が過ごす“一日"も、その人の人生の“一日"ということには変わりがないのだと感じた。一日、一日をしっかりと噛みしめて生きていかなければという気にさせられた。

天国までの49日間

経済学部 2年 まっちゃさん
天国までの49日間 (櫻井千姫)
スターツ出版

◎一番心に残ったことば
ひとは誰でも、ひとりきりじゃ弱いものなんだよね……。

『大丈夫、頑張れ、負けるなって。誰かに言ってほしかった。ひとりでいるのが、一番いやだった。誰かに支えてほしかった』今や社会問題となっている“いじめ"。その結果命を絶ってしまう未来ある若者たちがこの世界にはたくさんいる。いじめる側、いじめられる側、そしてそれを周りで見ている側。それぞれの立場の人間が抱える葛藤を、まっすぐに描いた作品です。きっとあなたも、人との関わり方、そして生き方を考え直させられます。

平和主義とは何か 政治哲学で考える戦争と平和<

工学部 1年 wkwkさん
平和主義とは何か 政治哲学で考える戦争と平和(松元雅和)
中央公論新社

◎その他
平和主義について深く考えさせられる

日本人は島国にいて戦後ずっと「平和主義」という実体のつかみづらいものに包まれている。この本にある、非平和主義との対話で戦争を活用すべきと考える人もいるということがわかった。また同時に「平和主義」の奥深さと輪郭をつかめた。「平和主義」は優れた「手段の1つ」にすぎないのだ。改憲が叫ばれる中、最も若い有権者である私たちには必読の1冊である。

アイネクライネナハトムジーク

文学部 1年 たまちゃんさん
アイネクライネナハトムジーク(伊坂幸太郎)
幻冬舎

◎一番心に残ったことば
「あのとき、あそこにいたのが彼女で本当によかった」って幸運に感謝できるようなのが、一番幸せなんだよ。

平日の朝、大学に向かう自転車はペダルの回転数を上げていく。交差点、右からくるサラリーマンが目の前を横切る。神社前、白のトラックに追い抜かれる、そしてごみを出しにくるおばあちゃん?‐。何気ない私の毎日の中にも多くの出会いがある。あのときあの人が実はあんなところで繋がっていたら…。誰もが考えるそんな空想に包まれた心温まる物語。奇跡のような出来事が明日私に訪れるかもしれない、そんな思いを胸に今日を精一杯生きていく。

司馬遼太郎」で学ぶ日本史

教育学部 3年 Y.Fさん
「司馬遼太郎」で学ぶ日本史(磯田道史)
NHK出版

◎一番心に残ったことば
今日完成と自己の確立ーこの司馬さんの問いかけは、いま、私たちに、とても大切なものとして響いてきます。

読んでいる最中から司馬遼太郎を読み直したいという衝動にかられる本。司馬は歴史を書くことによって日本人とは何か、私たちはどうあるべきなのかを伝えようとした。そのことを知らなければ、本当の意味で司馬作品を読んだことにはならないだろう。この本は、そのことに気付かせてくれる。司馬嫌いも司馬ファンも、きっと読み方が変わるはず。

雑談力が上がる話し方 30秒で打ち解ける会話のルール

経済学部4年 たこちゅーさん
雑談力が上がる話し方 30秒で打ち解ける会話のルール(斎藤孝)
ダイヤモンド社

◎一番心に残ったことば
その人が豊かな人間関係の中で育ってきたんだということや、人格的な安定感のあることが雑談から伝わってくる

就職活動で「今日のお昼は何を食べましたか。」と聞かれることが何度かあった。私は軽い雑談かと思っていたけれど、「ジャンクフードを買って食べました。」と答えるのと、「自宅で作って食べました。」と答えるのでは与える印象が明らかに異なる。たかが雑談でも、私という人間がバレバレだ。では雑談力はどうしたら身につくか、それを教えてくれるのがこの一冊だ。

コンスタンティノープルの陥落

農学部 1年 luciolaさん
コンスタンティノープルの陥落(塩野七生)
新潮社

◎一番心に残った人物
マホメッド二世

何世紀もの間、周辺地域に影響を及ぼしてきた大帝国の滅亡、これについてあなたはどのような感想を抱くか。この本は、そんなある一国の滅亡を、時には滅亡する側から、時には、滅ぼす側から、各々の国の、様々な人の視点に立って追っていきます。国際情勢が混迷の一途を辿る現代だからこそ、その極致たる滅亡につながった「陥落」を読んでみてはいかがでしょうか。

思考の整理学

工学部 1年 T.Hさん
思考の整理学(外山滋比古)
筑摩書房

◎一番心に残ったことば
ひとつだけでは多すぎる。ひとつではすべて奪ってしまう。

何かに行き詰っているとき、どうすることが多いだろう。息抜きにコーヒーを飲む、散歩に出かけるなど、人それぞれあるはずだ。一見本題から逃げているようにも見えるこの行動の最中に、突然アイデアが“降りてくる"ことがある。課題から少し目を離すことで、予想だにしなかった考えが浮ぶことをみな無意識の内に知っているのだ。“見つめるナベは煮えない"、敢えて目を離すことの大切さをこの本は教えてくれる。

何者

農学部 2年 トナカイさん
何者(朝井リョウ)
新潮社

◎一番心に残ったことば
自分は自分にしかなれないんだよ。

就職活動は、自分に向き合う時間でもある。自分がどのような人間で、これからどうしていくのか。「こんな人になりたい」と思っても、良い所も悪い所もひっくるめて今の自分なのである。冷静な観察者として眺めるのではなく、人生というドラマの主人公として生きる後押しをしてくれる一冊。

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