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スペイン語はスペインをはじめ中南米の多くの国々の公用語です。また英語圏の米国においてもロサンゼルスやマイアミを中心に3,500万以上の人々によって話され、世界のスペイン語人口は4億人と言われています。スペイン語はそれを公用語とする国々の間で貿易や通信に使用されることはもちろん、国際政治の場においても国連公用語の一つとして重要な役割を果たしています。
スペイン語圏諸国は距離的に遠い世界といった感じがしますが、日本との交流は特にこの数年の間に著しく増大して来ました。政治経済の分野では多くの国家元首が来日し、日本企業も活発に進出しています。文化面でも、例えば音楽では、タンゴやボレロ、マンボ、ルンバをはじめ、いわゆるラテン系ポップスは全世界にファンがいます。また世界的に高い評価を受けているラテンアメリカを中心としたスペイン語圏の現代文学も多数翻訳が出版され、スペイン語圏の映画をDVD・レンタルで捜すことも難しいことではなくなっています。さらにスペイン語を話す日系人を見かけることも珍しくありません。このようにスペイン語の世界は私達にとって身近なものになっています。
学習者の立場から、スペイン語の優れた点を挙げるとすれば、何といっても明解な発音に代表される言語の明晰さです。このことは、単に日本人にとって発音が易しいということではありません。学ぶ対象が明確であり、何をどこまで学べばよいかが、はっきりしているということです。しかも、私たちが学んだスペイン語は、単に広いばかりでなく非常に多様性に富んだ4億人のスペイン語世界の中の、どこへ行っても理解されます。言語の構造の核となる部分が実にしっかりしているからです。
外国語の学習には様々な努力が必要ですが、スペイン語は実りある新たな地平を皆さんに開いてくれるでしょう。では教室でお会いしましょう。 |
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| ■西和辞典 |
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『プエルタ新スペイン語辞典』(研究社 2006年 4,700円)
辞書出版の老舗研究社が、1992年に出版した『新スペイン語辞典』を全面的に改訂し、昨年末に発行したばかりの、最新の西和辞典。見出し語は5000増えて4万2000、ページ数も1900を超えて中辞典に近くなった。最大の特徴は、(1)語彙を重要度に応じて4種類に分け、見出し字の大きさを変えている、(2)重要語には対応する英語が記されている、(3)不規則動詞には分かりやすいマークがついている、などだが、その他にも、重要語には網掛けがされている、発音のカタカナ表記、2色刷りが標準装備になっているなどさまざまな工夫がなされていて、飛躍的に使い勝手のよい辞書になった。
- 『クラウン西和辞典』(三省堂 2005年 4,700円)
辞書作りに豊富な実績をもつ三省堂から発売された待望の西和辞典。見出し語5万2000、成句と用例が合わせて7万2000、総ページ数2000強というボリュームは、西和辞典の中でもトップクラス。2色刷りで、見出し語はすべて淡いワインカラーなのでとても見やすい。重要単語が大きな活字になっていること、不規則動詞の変化形も見出しになっていることなど、初学者への配慮が感じられる。2005年の出版ということで、何より訳語が新しい点が有難い。
- 『プログレッシブ スペイン語辞典 第2版』(小学館 2000年 3,500円)
1994年に出版された辞典の改訂版。見出し語を2万5000語に抑え、そのすべてに発音記号とカナ発音を併記、また重要語3500には対応する英語を表示するなど、対象を実用語としてのスペイン語を求める学習者に絞っている。また2色刷りを採用し、より引きやすい工夫がなされている。巻末には簡単な和西辞典と旅行会話集も添えられていて、なかなか便利な実用辞典になっているが、本格的にスペイン語を学ぼうという向きにはやや物足りない。なお、コンピューター関係の新語がかなり追加されているのも第2版の特徴。
- 『現代スペイン語辞典 改訂版』(白水社 1999年 4,000円)
西和辞典ではパイオニアの白水社が、従来の西和辞典にかわるものとして1990年に出した辞典の全面改訂版。ラテンアメリカで使われている語彙を中心に、見出し語が旧版よりも約1万増えて4万6500となったほか、使用頻度による語義の配列順、類義語説明の採用などさまざまな改善がなされており、2色刷りになったこととも合わせて大幅に使いやすくなった。アットマーク、ロールプレイングゲームなど比較的新しい用語が載っているのも新版ゆえの強み。
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| ■西和・和西・日西英辞典 |
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- 『ポケットプログレッシブ西和・和西辞典』(小学館 2003年 2,800円)
この辞典最大の特色は、16cm×9cmという新書版より小さなサイズに、西和で4万5000語、和西で1万5000語という大容量の語彙数を収めていることである。さらに、最新の辞書である強みは、チャット、メールマガジン、マイレージといった新しいカタカナ語に対応できていることにも現れている。活字が小さいので年配者には使いづらいが、若い人にはさほど問題ないだろう。
- 『スペイン語ミニ辞典 改訂版』(白水社 2003年 2,800円)
西和と和西をかねたハンディな実用辞典(初版刊行は1992年)の最新改訂版。見出し語数は西和が1万5400、和西が4700で旧版とほとんど変わっていないが、データベースで調べた使用頻度に応じて入れ替えがなされている。またジャンル別の図解語彙集として、コンピューター、料理、スポーツ関係の用語やサバイバル会話がついているのも便利だし、見出し語も2色刷りの上大きくて見やすい。
- 『デイリー日西英西日英辞典』(三省堂 2005年 2,000円)
最近スペイン語にも力を入れている三省堂が昨年発売した、わが国初の日西英三カ国語辞典。「日西英」が1万5000項目、「西日英」が6000項目と、ハンディな割に中身は濃い。簡単な三カ国語日常会話集もついており、とくに英語を手がかりにスペイン語を学習しようという人には便利な辞典。
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| ■和西辞典 |
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- 『和西辞典 改訂版』(白水社 2001年 4,500円)
初版は1979年と古いが、22年目の2001年に初の全面改訂版が出版され、ようやくIT関連などの現代語にも対応しうる和西辞典となった。見出し語は旧版よりも2600語増えて3万5000。あらゆるスペイン語学習者が気軽に使うことのできる辞典。
- 『クラウン和西辞典』(三省堂 2004年 4,500円)
三省堂から2004年9月に発売された、待望の和西辞典。西和辞典の項で紹介した『クラウン西和辞典』と対を成す。見出し語は3万、用例が7万で、総ページ数も1600ページ近くという充実した内容を誇る。活字がやや大きめなことと、『西和』同様2色刷りで見出し語はすべて淡いワインカラーなので、とても使いやすい印象がある。また、ITや生命科学関連の専門用語にも力が入れられており、理系の学生にも薦められる。
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■電子辞書
スペイン語対応の電子辞書は、今のところ次の3種類が発売されている。
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- 『シャープ電子辞書』
(生協価格:生協での取扱は2006年度で終了しました)
- 『カシオ電子辞書エクスワード』
(生協価格 32000円+コンテンツカード、6000円)
- 『SII(セイコー)電子辞書』
(生協価格 32000円+スペイン語カード5000円)である。
スペイン語関係は3種共通で、ここで紹介した白水社の『現代スペイン語辞典』と『和西辞典』が搭載されており、内容の違いはない。また、スペイン語以外の辞書として英和、和英、英英の各辞典のほか、広辞苑と逆引き広辞苑、漢字源が搭載されている点も同じである。違いは、シャープがもっとも画面が大きく(7.7cm×11.3cm)見やすいが、スペイン語はプレインストールされているわけではなく、コンテンツカードを入れて使用しなければならない(ただし、いったん装着してしまえば使い勝手は同じ)。これに対してカシオは、画面は6.5cm×10cmとシャープよりはやや小さめだが、スペイン語はプレインストールされているのでそのまま使える。DATAPLUSは別売CD-ROMでラルース西西辞典をインストールできる。またセイコーは、画面はカシオと同じ大きさで、しかもコンテンツカードが必要だが、バックライトがついていて暗いところでも見やすい、といった程度だろうか。どれを選ぶかは、価格と好みの問題ということになる。 |
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授業とはべつに、自分でスペイン語を、とくに会話中心に勉強しようという人には、
- 中山直次著『250語でできるやさしいスペイン語会話』(白水社 1996年 1,600円)
- 宮本博司著『超入門スペイン語』(大学書林 1994年 2,575円)
あたりが適当だろう。いずれも別売りのカセットテープがあり、1人で会話の練習ができるようになっている。
まずとにかく文法をしっかり理解しておきたいという人には、
- 高橋覚二著『テーブル式基礎スペイン語便覧』(評論社 1993年 2,300円)
が便利。
学習したスペイン語の力がどの程度ついたかを知るためには、問題集をやってみるのが一番。そんな要望に応えたのが、従来ありそうでなかった問題集、
- 堀田英夫著『スペイン語文法項目別ドリル問題集』(朝日出版社 2003年 900円)
単語がなかなか覚えられないという人には、使用頻度と使用場面別に重要単語が整理さ
れ、練習問題までついたテキスト、
- GIDE語彙研究班『iスペ単!−頻度で選んだスペイン語単語集(練習問題つき)』(朝日出版社 2006年 2,200円)が昨年末に出た。
新書判で気軽に読め、しかも基本的な文法や発音についてはきちんと説明がなされている。
堅苦しい学習書ではないスペイン語の入門書はないかという人には、
- 東谷頴人著『はじめてのスペイン語』(講談社現代新書 1994年 680円)が良い。
新書版で気軽に読め、しかも基本的な文法や発音についてはきちんと説明がなされている。
- 坂東省次著『文化と歴史で学ぶスペイン語』(丸善ライブラリー 2000年 780円)も、
スペインの歴史、芸術、文化などのこぼれ話を読みながら発音・文法を身につけようという気楽な語学新書。
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スペイン語を学ぶ際には、言語を生みだし、その背景を形作っているスペイン語圏の文化や歴史についても、最低限の知識は身につけておいてほしいものである。そうすることによってこそ、語学の習得にも一層の深みが出ようというものである。こうした目的のために最適の事典が2冊、ともに平凡社から出ている。 |
イベリア半島を対象とした、
- 『ペイン・ポルトガルを知る事典 新訂増補版』(2001年 4,800円)と、
ラテンアメリカ全般を取り上げた、
- 『ラテンアメリカを知る事典 新訂増補版』(1999年 5,800円)である。
両方とも百科事典の体裁をとっており、やや専門的な記述もあるが、各地域のスペシャリストが分担して執筆していて、読者それぞれの興味に応じた引き方、読み方ができる。
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「西検」として知られるスペイン語技能検定試験は文部科学省の認定を受けており、この試験によって取得した資格は公認スペイン語能力としてあらゆる場で通用する。
西検は1級から6級に分かれており、6級なら1年終了程度で充分受験可能である。財団法人日本スペイン協会の主催で年2回、6月と10月に行なわれる。本学生協南部書籍店で申し込みができるし名古屋でも受験できるので、資格を身につけたい人、また腕だめしがしたいという人でも、気軽に受けてみることをお勧めする。
なお、西検対策用問題集が、
『文部科学省認定 スペイン語技能検定試験問題集 8』(日本スペイン協会 2003年 1,600円)として発売されている。 さらに、南雲堂フェニックスからレベル別の対策問題集が出版されている。 |
旅行会話集は、近年、表現の正確さ実用性ともに著しい向上が見られる。
実物を手に取り、旅行の目的や使いやすさで選んでほしい。広大なスペイン語の世界を国別に編集し、ガイドブックの機能を兼ね備えた特色のあるものとして、
『旅の指さし会話帳12)スペイン・13)キューバ・28)メキシコ・40)アルゼンチン 』(情報センター出版局 1,300円〜1,700円)がある。パソコン版・電子書籍版あり。
裏表紙にホワイトボードの機能が付いている。
また、このシリーズには日本での旅行や生活についてのスペイン語会話集も出版されている。日本人のスペイン語学習者にとっても参考になる。
谷本雅世・西村秀人『旅の指さし会話帳69)JAPANスペイン語版』(2006年 1,500円)。
これらは、必ずしも系統だったスペイン語の学習をしていなくとも、使用できるよう工夫されているが、しっかり基礎文法を学んで使えば、相当高度なコミュニケーションの手助けになる。 |
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