

組合員のみなさま、あけましておめでとうございます。
名古屋大学消費生活協同組合の理事長に就任させていただいてから、はや○年、と書こうとして、もはやいつ就任したのかが忘却の彼方に行ってしまったことに気づきました。新年のご挨拶に書くネタも尽きてきたというのが正直なところですが、理事長職を次の方に代わっていただこうともせず、なんとなく続けているのは、ただわたしが優柔不断だからというばかりではありません。生協というのは、この職をお引き受けして初めて気づいたのですが、わたしたちのいる大学をちょっと違った角度から眺めることのできるところであり、そしてその違った角度から眺めた大学というものが、わたしにとってなかなかに興味深く、また、ある意味で好ましいものであるということ、こうした理由もまた大きいのです。
具体的にお話ししましょう。理事長になってから、毎月報告される供給高の数字や、また、購買部や食堂での学生の振るまいを多少意識して見るようになったことなどから、わたしは学生生活の学業以外の側面により目が向くようになりました。ここ2~3年の学生生活は、まさに「貧困化」という多少大げさな言葉を使うことがおかしくない様相を呈しています。食堂や文具の供給高はぱっとしませんし、自製の弁当をもってきて友だちと食卓を囲む学生も眼にするようになりました。こうした姿はおそらく理事長職についていなかったとしたら、わたしの眼には映らなかったでしょう。学内には、しゃれたカフェもいくつかできてきました。そのことはよいことです。わたしも、専務には申し訳ないと思いながら(ウソ!)、そうしたカフェをしばしば利用します。しかし一方で、これらのこじゃれた施設を利用しようのないほど節約を強いられている学生もいる、ということをわたしは頭の片隅に思い出さざるをえません。
わたしがあえてこのような悲惨な状況を引き合いに出して、「興味深く」「好ましい」大学の姿を語ろうとしているのは、こうした状況下にありながら、あるいは、あるからこそと言うべきでしょうか、それでも互助の精神というものが学生の間に着実に芽生えているのを知っているからです。みなさんは、フレンドリー南部でTable for Two(TFT)という試みが始まっているのをご存じでしょうか。TFTとは、カロリーを抑えたいくつかのメニューを食堂が供給し組合員がそれを利用することにより、利用代金のうち、一食あたり20円を開発途上国の子どもたちの学校給食への援助として寄付する、というとりくみです。20円は、ちょうど途上国での給食1食分に相当するため、日本でわたしたちが健康的な食事を1食摂るごとに、飢餓に苦しむ子どもに給食1食を贈ることになるという寸法です。名古屋大学では、学生の中から自然発生的にこうしたとりくみに向けた動きが生まれました。その学生の取り組みに、生協学生委員たちが加わり、1年近くの検討・準備を経て、昨年の秋からの実施に漕ぎつけました。誰か大人に指導されるわけでもなく、学生じしんのイニシアティブでここまで進めてきたことに、わたしも同じ大学人として感謝すると同時に、目を開かされた思いでいます。ようするに、教室で見るのとは違った学生たちの姿がある、ということです。こうした協働・共同の精神が、ウニベルシタスとして中世に始まった大学の原点だと思いますし、富国強兵の装置として導入された日本の国立大学の中にも、大学である限りそうした精神が息づいている、こうしたことにあらためて気づかされるのが、わたしにとって「好ましく」「興味深い」ことなのです。
本年度も名古屋大学消費生活協同組合の活動にご理解とご協力をたまわりますようお願い申し上げます。

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
出口のみえぬ不況の中、学生・院生・教職員の生活も苦しくなっています。「不況の中でも組合員のみなさんの利用結集で生協は大丈夫」と言えれば格好いいのですが、とてもそんな状況ではありません。南部食堂(Mei-dining・彩)、医学部食堂への投資もあり過去10数年をみても最悪となる大幅な赤字決算の見通しです。生協全体での利用者は前年に比べ増加していますが、既存食堂を中心に食堂利用者が減っています。昼食時間帯での減少もありますが、夕食での減少幅が大きくなっています。ご飯をタッパで持ち込む学生が増え、最近では、夕食時にもご飯を持ち込む学生や、キムチの瓶詰めを持ち込む方もみかけました。また、ダイニングフォレストでは、お昼のピーク時の行列の中、何もとらずにレジを通過する学生もいます。そうした状況の中でも利用して頂ける食堂づくりが課題となっています。
一方で昨年は学生・院生の元気な取り組みが進みました。5月末の総代会でTFTメニューを導入できないだろうかとの学生総代の発言を受け、名大TFTプロジェクト・生協ユニセフ班から生協の理事会に提案をしていただき2回ほど協議検討し実施することになりました。店長と学生メンバーでのメニューの試作等を経て、11月からフレンドリィ南部で提供しています。学生のなかからでてきた取り組みを生協の店舗で実現することができました。また、夏のオープンキャンパスでは81名の学生が高校生を温かく迎えました。対談ブース、展示ブース、学内ツアー、食堂利用案内、食堂混雑状況リアルタイムアナウンス、道案内、オープンキャンパス冊子『名大生のノート2010』の取り組みを学生委員会を中心に取り組みました。学生同士のたすけあい事業の学生総合共済では、学生が名大での給付事例を紹介する給付ボードの作成を継続し、健康安全についての予防提案活動を知らせることを重点に進めてきました。院生では、院生版名大サロンの開催や就活鍋企画を院生自身の生活から発想し取り組みを進めました。また、七大戦をサポートする取り組みをすすめ、大会成功へ微力ながらお手伝いができました。
これからは競争ではなく協力・協同の時代ともいわれます。しかし、何もしなくてはそんな時代はやってきません。私たち協同組合で働く者が常に意識し取り組みをすすめていくことが要となります。昨年すすんだ学生・院生の元気な取り組みに寄り添い・支え、事業活動に結びつけていくことが求められています。大学生活にとって本当に必要な商品・メニュー、そしておすすめ商品・メニューの品揃え・提供をすすめることで、組合員の生活と学習を支援する生協作りを進め経営改善を図っていきます。
最後に本年も、大学構成員のみなさんの声や期待・利用に応えるべく職員一同奮闘していく所存です。
何卒宜しくお願いいたします。